ガープの世界〈上〉
カスタマーレビュー
おすすめ度:
夢中でむさぼり読める小説
(2007-12-15)
めまぐるしいストーリー展開、私小説のような抒情さ、悪趣味な人間描写、生きることへの希望の率直さ、これら全てが高密度で1つの小説にパックされていることに驚愕。延々と自己満足的に続く終幕も全く許せる。
夢中でむさぼり読める小説。
やっとアーヴィング作品を読んだ
(2006-08-05)
もともと映画版「サイダーハウス・ルール」が大好きだった。それで、アーヴィングが気になってこのたびようやく「ガ−プの世界」を読んだ。作家の世界観がとても見える作品ではあったもののなぜか物語にのれなかったという印象。
でも映画版「ガープの世界」も原作に劣らず有名だし、一度機会があったらそちらも見てみたいと思った。映画ではガープ役は確かロビン・ウィリアムスが演じてるが、これは適役でしょうね。
教師の息子
(2006-07-10)
アーヴィングの大作。この破天荒。この面妖。この桁外れの文章化のレスリング。どうして名前がガープなんだ?なにがなんだか訳がわからない。それでもなんでも読まされてしまう。アメリカ屈指の私立高の看護婦の息子。もうそれだけで笑ってしまいます。大体、私立の男子高って日本もアメリカも昔は、教師も生徒も男だらけで、女というと?この保健室のナースだけだったんですから。それが、チャーミングな可愛い女かと思いきや、スゴイ精神的筋肉質の60年代70年代を代表するような女戦士。ガープはこの母に育てられそしてアメリカの息子となる。
個人的にアーヴィングには非常に親近感を感じます。アメリカの私立高校の教師の息子って本当にアタマがいい。でもとっても傷ついている。何故なら周囲の友達はみんな金持ちの坊ちゃんお嬢様ばかりだから。貧乏なインテリに生まれつく哀しみが幼い時から染み付いている。多分彼等は作家になるか、親父のように教師になるしかない。
Teachers are losers..デモシカ教師。アーヴィングはアメリカの最も一般的な知識人からうまれた異才偉才です。
アーヴィングさんの世界
(2006-05-09)
この長編は、映画にもなってるけども、原作の方が僕は好き。長い長い物語を書かせたら、この人の右に出るものがいない(?)と言われるアーヴィング。一応、この本は自伝小説ってことだけど、非常に物語的なお話。「僕はいま、まさに小説を堪能してるんだ」、っていう実感を持てる。
日常の雑多さに疲れた時なんかに、あー、物語が読みたいっ!!って思ったときに読むのがいいのでは。でも、この人の小説は長いもの・・・。あんまり、気軽に手に取ると夢中になって、実生活に支障をきたす危険とかも考慮しなくちゃならない(もちろん、僕の場合)。
あと、アーヴィングさんの本は、村上春樹訳『熊を放つ』(中公文庫)を読んだ。これはアーヴィングさんの処女作。始めのほうは、すこしぎくしゃくした感じ。でも、下巻の後半くらいの面白さは圧巻。若い頃の作品だから、作品全体の構成力やら技巧的なものよりも、「勢い」が前面に出てる感じ。でも、たしかに『ガープの世界』の方が、安心して楽しめる感じ。
アメリカの小説も悪くない
(2006-05-05)
基本的にはイギリスの小説(モームとかディケンズとか)を愛読していて、アメリカの小説は深みがない(所謂「文学」としてはまだ底が浅いものが多い)ように感じていましたが、敬愛する村上春樹の絶賛と、映画『サイダーハウス・ルール』に触発されて読んでみました。
結果、非常に骨太で、面白かった!
「小説は長ければ長いほどいい」という作者のポリシーは、この作者の作品に限れば、100%賛成です。様々な細かい出来事が集積して感情が生まれたり変化したりして、新たな展開へとつながっていくという「底から積み上げ式」の書き方がされているから。ディテールの、全体への寄与度が高いのです。まるで、本当の人生のように。
主人公はガープですが、彼を取り巻く登場人物ひとりひとりの人生に思いを馳せ、自分だったら、と想像し、読後1週間は余韻にひたりました。
おすすめ度:
夢中でむさぼり読める小説
めまぐるしいストーリー展開、私小説のような抒情さ、悪趣味な人間描写、生きることへの希望の率直さ、これら全てが高密度で1つの小説にパックされていることに驚愕。延々と自己満足的に続く終幕も全く許せる。
夢中でむさぼり読める小説。
やっとアーヴィング作品を読んだ
もともと映画版「サイダーハウス・ルール」が大好きだった。それで、アーヴィングが気になってこのたびようやく「ガ−プの世界」を読んだ。作家の世界観がとても見える作品ではあったもののなぜか物語にのれなかったという印象。
でも映画版「ガープの世界」も原作に劣らず有名だし、一度機会があったらそちらも見てみたいと思った。映画ではガープ役は確かロビン・ウィリアムスが演じてるが、これは適役でしょうね。
教師の息子
アーヴィングの大作。この破天荒。この面妖。この桁外れの文章化のレスリング。どうして名前がガープなんだ?なにがなんだか訳がわからない。それでもなんでも読まされてしまう。アメリカ屈指の私立高の看護婦の息子。もうそれだけで笑ってしまいます。大体、私立の男子高って日本もアメリカも昔は、教師も生徒も男だらけで、女というと?この保健室のナースだけだったんですから。それが、チャーミングな可愛い女かと思いきや、スゴイ精神的筋肉質の60年代70年代を代表するような女戦士。ガープはこの母に育てられそしてアメリカの息子となる。
個人的にアーヴィングには非常に親近感を感じます。アメリカの私立高校の教師の息子って本当にアタマがいい。でもとっても傷ついている。何故なら周囲の友達はみんな金持ちの坊ちゃんお嬢様ばかりだから。貧乏なインテリに生まれつく哀しみが幼い時から染み付いている。多分彼等は作家になるか、親父のように教師になるしかない。
Teachers are losers..デモシカ教師。アーヴィングはアメリカの最も一般的な知識人からうまれた異才偉才です。
アーヴィングさんの世界
この長編は、映画にもなってるけども、原作の方が僕は好き。長い長い物語を書かせたら、この人の右に出るものがいない(?)と言われるアーヴィング。一応、この本は自伝小説ってことだけど、非常に物語的なお話。「僕はいま、まさに小説を堪能してるんだ」、っていう実感を持てる。
日常の雑多さに疲れた時なんかに、あー、物語が読みたいっ!!って思ったときに読むのがいいのでは。でも、この人の小説は長いもの・・・。あんまり、気軽に手に取ると夢中になって、実生活に支障をきたす危険とかも考慮しなくちゃならない(もちろん、僕の場合)。
あと、アーヴィングさんの本は、村上春樹訳『熊を放つ』(中公文庫)を読んだ。これはアーヴィングさんの処女作。始めのほうは、すこしぎくしゃくした感じ。でも、下巻の後半くらいの面白さは圧巻。若い頃の作品だから、作品全体の構成力やら技巧的なものよりも、「勢い」が前面に出てる感じ。でも、たしかに『ガープの世界』の方が、安心して楽しめる感じ。
アメリカの小説も悪くない
基本的にはイギリスの小説(モームとかディケンズとか)を愛読していて、アメリカの小説は深みがない(所謂「文学」としてはまだ底が浅いものが多い)ように感じていましたが、敬愛する村上春樹の絶賛と、映画『サイダーハウス・ルール』に触発されて読んでみました。
結果、非常に骨太で、面白かった!
「小説は長ければ長いほどいい」という作者のポリシーは、この作者の作品に限れば、100%賛成です。様々な細かい出来事が集積して感情が生まれたり変化したりして、新たな展開へとつながっていくという「底から積み上げ式」の書き方がされているから。ディテールの、全体への寄与度が高いのです。まるで、本当の人生のように。
主人公はガープですが、彼を取り巻く登場人物ひとりひとりの人生に思いを馳せ、自分だったら、と想像し、読後1週間は余韻にひたりました。
