百億の星と千億の生命
カスタマーレビュー
おすすめ度:
人類の未来、地球の未来
(2006-06-12)
カール博士は、地球という星に生きる「人間」という一生命体を、一科学者の視点から客観的に、厳しく、重く、そして温かく描いている。
我々人間が現在、一生命体として「普通」に暮らしているということが、いかに一生命体として「異常」なことなのか、短期的かつ物質的目標に忙殺されがちな私達が、この書をきっかけに「はっ!」と気付くだけでも大きな価値があると思う。
現在、人間の「幸福」を保障するものは良かれ悪かれ「経済力」であるということは誰にも否定しきれない事実だ。けど地球の生命の一員としての立場で長期的に「幸福」を見積もった場合、「経済力」だけでは絶対に立ち行かないものがあるのも、本書見れば明らかなのだ。
最後に個人的には、死の病と向き合った博士の死生観に純粋に引き込まれた。少しでも科学に対する畏敬と心得のある人なら、幸か不幸かは別としてそのような受け入れ方になるのだろう・・・・。
彼のように偉大であるかは別として。
衝撃的です
(2005-01-15)
カールセーガン博士の最後の本が出ていると知ったのは恥ずかしながら今年初め。中学の時、「コスモス」に熱狂した自分としては、いてもたってもいられず手に入れました。そして1月15日、探査機ホイヘンスから土星の衛星タイタンの映像が送られてきたその日に、セーガン博士がタイタンの探査について触れている部分を読みました。そう、当然ながら、カッシーニやホイヘンスの名前を出ています。博士がなくなったのは1996年。この本は博士の絶筆に近いもののようですから、そう8年の時を経て、セーガン博士がよみがえったような気持ちになりました。こんな読書体験は過去ありません。20世紀終わりに書かれたものですが、中身は21世紀以降の未来を見渡したものです。博士の思いをしっかり受け止め、未来への道標にしたいと思わせる作品です。
最後のメッセージ
(2004-11-27)
カール・セーガンの全ての著作がそうであるように、この本も、科学の素晴らしさを一般向けに紹介するためだけのものではなく、人間ひとりひとりの幸福をどうやって守るか、というメッセージが込められています。
まとまった出版物としては遺作にあたるわけですが、セーガン博士は現場の科学者として世の中にアピールすることは充分にやり尽くしており、最後に言いたいことを発言したという感があります。宇宙の話というより、政治的な話が多い。「Cosmos」の頃は、冷戦の中にあって、核戦争の危機を訴えていましたが、この本では、現在の日本人も意識するようになった世界各国へのアメリカの軍事的介入などにも言及しています。オゾンホールや地球温暖化などの環境問題や宗教の問題など、従来からの鋭い問題提起もあらためて含まれています。
夫人であるアン・ドルーヤン博士との共著「妊娠中絶」の章は、生命というものの本質に迫る素晴らしい内容で、多いに啓発されます。単純な自然科学的な主張ではなく、女性の幸福について現実的に考え抜いた上での発言なので、説得力があります。
まだまだ混迷を深める時代に生きる我々としては、セーガン博士にはもっと生きて、世界への提言を行って欲しかった。
発言し行動した名科学者の勇気ある態度に喝采を送りたい。
いろいろ考えさせられました
(2004-09-29)
最初はかなり専門的な内容がかかれているように感じ、
とっつきにくい本なのかと思っていました。
しかし、実際に読んでみるとそうした専門的なものを
よりわかりやすくかかれているので、とても読みやすかったです。
自分がどういうことを考えていたのか、
どのくらい物事を見ていたのか、いろいろ考えさせられる本でした。
最終章は、ぐっときます。
宇宙と地球、人類について考えさせられる本
(2004-08-21)
普段自分がいかに狭い視野で物事を考え、日々を過ごしてきたか
を思い知らされた。
地球人全員が知っておくべき内容が随所に盛り込まれている。
専門的な知識を身近な例を用いてわかりやすく解説する著者の
力量に驚嘆した。
最終章・エピローグに書かれた著者の人生観は特に印象深い。
おすすめ度:
人類の未来、地球の未来
カール博士は、地球という星に生きる「人間」という一生命体を、一科学者の視点から客観的に、厳しく、重く、そして温かく描いている。
我々人間が現在、一生命体として「普通」に暮らしているということが、いかに一生命体として「異常」なことなのか、短期的かつ物質的目標に忙殺されがちな私達が、この書をきっかけに「はっ!」と気付くだけでも大きな価値があると思う。
現在、人間の「幸福」を保障するものは良かれ悪かれ「経済力」であるということは誰にも否定しきれない事実だ。けど地球の生命の一員としての立場で長期的に「幸福」を見積もった場合、「経済力」だけでは絶対に立ち行かないものがあるのも、本書見れば明らかなのだ。
最後に個人的には、死の病と向き合った博士の死生観に純粋に引き込まれた。少しでも科学に対する畏敬と心得のある人なら、幸か不幸かは別としてそのような受け入れ方になるのだろう・・・・。
彼のように偉大であるかは別として。
衝撃的です
カールセーガン博士の最後の本が出ていると知ったのは恥ずかしながら今年初め。中学の時、「コスモス」に熱狂した自分としては、いてもたってもいられず手に入れました。そして1月15日、探査機ホイヘンスから土星の衛星タイタンの映像が送られてきたその日に、セーガン博士がタイタンの探査について触れている部分を読みました。そう、当然ながら、カッシーニやホイヘンスの名前を出ています。博士がなくなったのは1996年。この本は博士の絶筆に近いもののようですから、そう8年の時を経て、セーガン博士がよみがえったような気持ちになりました。こんな読書体験は過去ありません。20世紀終わりに書かれたものですが、中身は21世紀以降の未来を見渡したものです。博士の思いをしっかり受け止め、未来への道標にしたいと思わせる作品です。
最後のメッセージ
カール・セーガンの全ての著作がそうであるように、この本も、科学の素晴らしさを一般向けに紹介するためだけのものではなく、人間ひとりひとりの幸福をどうやって守るか、というメッセージが込められています。
まとまった出版物としては遺作にあたるわけですが、セーガン博士は現場の科学者として世の中にアピールすることは充分にやり尽くしており、最後に言いたいことを発言したという感があります。宇宙の話というより、政治的な話が多い。「Cosmos」の頃は、冷戦の中にあって、核戦争の危機を訴えていましたが、この本では、現在の日本人も意識するようになった世界各国へのアメリカの軍事的介入などにも言及しています。オゾンホールや地球温暖化などの環境問題や宗教の問題など、従来からの鋭い問題提起もあらためて含まれています。
夫人であるアン・ドルーヤン博士との共著「妊娠中絶」の章は、生命というものの本質に迫る素晴らしい内容で、多いに啓発されます。単純な自然科学的な主張ではなく、女性の幸福について現実的に考え抜いた上での発言なので、説得力があります。
まだまだ混迷を深める時代に生きる我々としては、セーガン博士にはもっと生きて、世界への提言を行って欲しかった。
発言し行動した名科学者の勇気ある態度に喝采を送りたい。
いろいろ考えさせられました
最初はかなり専門的な内容がかかれているように感じ、
とっつきにくい本なのかと思っていました。
しかし、実際に読んでみるとそうした専門的なものを
よりわかりやすくかかれているので、とても読みやすかったです。
自分がどういうことを考えていたのか、
どのくらい物事を見ていたのか、いろいろ考えさせられる本でした。
最終章は、ぐっときます。
宇宙と地球、人類について考えさせられる本
普段自分がいかに狭い視野で物事を考え、日々を過ごしてきたか
を思い知らされた。
地球人全員が知っておくべき内容が随所に盛り込まれている。
専門的な知識を身近な例を用いてわかりやすく解説する著者の
力量に驚嘆した。
最終章・エピローグに書かれた著者の人生観は特に印象深い。
