サクラと星条旗
カスタマーレビュー
おすすめ度:
メジャーリーグの舞台裏を会話のネタにしたい人に
(2008-09-13)
来日した“ガイジン”選手が直面する文化摩擦を描いた、30年前の話題作「菊とバット」の逆バージョン。日本人メジャーリーガーの話題を中心に、メジャーの知られざるエピソードがいろいろと紹介されている。メジャー名物とも言えるマッチョな乱闘シーンの舞台裏や、ボストンの野球ファンのマナーの悪さと人種差別、メジャーリーガーの奇行や奇妙なゲン担ぎ、ステロイドに関する問題等、ありがちなメジャー礼賛記事と一線を画し、自国の暗部を敢えてさらけ出すフェアな姿勢が小気味良い。
但し横浜時代は主に先発、またはストッパーとして87勝を上げた斉藤隆を「日本では、いわゆる中継ぎで・・・」と誤って紹介したりしているので、メジャーの選手に関する記述の全てを鵜呑みにしない方がいいかも知れない。
夕刊フジ連載をまとめたもの
(2008-05-10)
なんだか久々に著者の名前を聞いたような・・。これは2000年の冬にイチローがオリックスから
ポスティング制度を利用してシアトルマリナーズへと大リーグ入りしたときに、文芸春秋2000年12月
号に「イチロー君、メジャーでスターになるのは大変だ」という文章を載せたがこのとき著者は「イチ
ローはメジャーでは並のレヴェルの選手なのだからショートにでも転向しろ、メジャーに行ったら『日
本だったらお山の大将でいられたのに』と後悔することになるだろう」とせせら笑い、しかもご丁寧に
「1年後自分の行ったことが的を得ていることをチェックしておいてほしい」とまで言い切っているのだ。
実際にはイチローはメジャーでもスーパースターでもあり続けたのは周知だが、著者はこのエッセイ
を検証を受けることなく今日に至っているわけだが、まあそういう人が書いたものだと思えば大したこ
とはない。本書は夕刊フジに連載しているホワイティングのアメリカ野球のコラムをまとめたもので
ある。
その内容も、『和を持って日本をなす』(間違いだらけの事実に基づき日本野球を居丈高に侮蔑する
本)『ベースボールと野球道』(同趣旨)『イチロー革命』(後半1/3に和をもって〜を持ち込む
「水増し」)などに比べると幾分マシだという印象。しかし、松坂大輔が西武からポスティングでレッ
ドソックスに入団したさい、「松坂なら25勝は出来るだろう」と連載時に激賞した文章を本書では
オミットしているのは著者の「常套手段」だから理解できるがね。
気楽に読める
(2008-04-02)
昨年の3月から今年初めにかけての新聞連載と未発表のコラムをまとめたもの。日本人メジャーリーガーと彼らを取り巻く同僚やメディア、ファンの様子が面白おかしく語られていて楽しめる。嫌われ者シリーズや奇人変人ネタも笑える。その一方で、ボストン市民の罪の意識など、日本人が意識しない視点も提供してくれる。
日本人読者としては、著者や米メディア、チームメートらが日本人選手をどう見ているかも興味深いところ。著者は小林雅、福盛、黒田らのメジャー行きを、MLBは斎藤、岡島の成功で頭がおかしくなった、とこき下ろすが、果たして?
アメリカ人の目から見た日本人大リーガー
(2008-03-01)
日本のメディアでは、日本人大リーガーの『今日の成績』の報道合戦がすさまじい。
ホワイティングは、全く違った点から、日本人大リーガーをレポートする。
それは、選手の言動やキャラクターが、アメリカ人にどう見られているかという観点だ。
アメリカでは、単に成績が良いからといって受け入れられるわけではない。
日本人から見れば意外なところで尊敬されあるいは、嫌わているのだが、
それが、結局、日米文化比較のようにになっていて、思わずナルホドねと
笑いながら納得させられてしまう。
ネタは新鮮。この本を笑わず読むことは難しい。大推薦。
おすすめ度:
メジャーリーグの舞台裏を会話のネタにしたい人に
来日した“ガイジン”選手が直面する文化摩擦を描いた、30年前の話題作「菊とバット」の逆バージョン。日本人メジャーリーガーの話題を中心に、メジャーの知られざるエピソードがいろいろと紹介されている。メジャー名物とも言えるマッチョな乱闘シーンの舞台裏や、ボストンの野球ファンのマナーの悪さと人種差別、メジャーリーガーの奇行や奇妙なゲン担ぎ、ステロイドに関する問題等、ありがちなメジャー礼賛記事と一線を画し、自国の暗部を敢えてさらけ出すフェアな姿勢が小気味良い。
但し横浜時代は主に先発、またはストッパーとして87勝を上げた斉藤隆を「日本では、いわゆる中継ぎで・・・」と誤って紹介したりしているので、メジャーの選手に関する記述の全てを鵜呑みにしない方がいいかも知れない。
夕刊フジ連載をまとめたもの
なんだか久々に著者の名前を聞いたような・・。これは2000年の冬にイチローがオリックスから
ポスティング制度を利用してシアトルマリナーズへと大リーグ入りしたときに、文芸春秋2000年12月
号に「イチロー君、メジャーでスターになるのは大変だ」という文章を載せたがこのとき著者は「イチ
ローはメジャーでは並のレヴェルの選手なのだからショートにでも転向しろ、メジャーに行ったら『日
本だったらお山の大将でいられたのに』と後悔することになるだろう」とせせら笑い、しかもご丁寧に
「1年後自分の行ったことが的を得ていることをチェックしておいてほしい」とまで言い切っているのだ。
実際にはイチローはメジャーでもスーパースターでもあり続けたのは周知だが、著者はこのエッセイ
を検証を受けることなく今日に至っているわけだが、まあそういう人が書いたものだと思えば大したこ
とはない。本書は夕刊フジに連載しているホワイティングのアメリカ野球のコラムをまとめたもので
ある。
その内容も、『和を持って日本をなす』(間違いだらけの事実に基づき日本野球を居丈高に侮蔑する
本)『ベースボールと野球道』(同趣旨)『イチロー革命』(後半1/3に和をもって〜を持ち込む
「水増し」)などに比べると幾分マシだという印象。しかし、松坂大輔が西武からポスティングでレッ
ドソックスに入団したさい、「松坂なら25勝は出来るだろう」と連載時に激賞した文章を本書では
オミットしているのは著者の「常套手段」だから理解できるがね。
気楽に読める
昨年の3月から今年初めにかけての新聞連載と未発表のコラムをまとめたもの。日本人メジャーリーガーと彼らを取り巻く同僚やメディア、ファンの様子が面白おかしく語られていて楽しめる。嫌われ者シリーズや奇人変人ネタも笑える。その一方で、ボストン市民の罪の意識など、日本人が意識しない視点も提供してくれる。
日本人読者としては、著者や米メディア、チームメートらが日本人選手をどう見ているかも興味深いところ。著者は小林雅、福盛、黒田らのメジャー行きを、MLBは斎藤、岡島の成功で頭がおかしくなった、とこき下ろすが、果たして?
アメリカ人の目から見た日本人大リーガー
日本のメディアでは、日本人大リーガーの『今日の成績』の報道合戦がすさまじい。
ホワイティングは、全く違った点から、日本人大リーガーをレポートする。
それは、選手の言動やキャラクターが、アメリカ人にどう見られているかという観点だ。
アメリカでは、単に成績が良いからといって受け入れられるわけではない。
日本人から見れば意外なところで尊敬されあるいは、嫌わているのだが、
それが、結局、日米文化比較のようにになっていて、思わずナルホドねと
笑いながら納得させられてしまう。
ネタは新鮮。この本を笑わず読むことは難しい。大推薦。
