劇団四季と浅利慶太 (文春新書)
おすすめ度:
筆者の課題は芸能界の本全般の課題
劇団四季のファンなら必ず読んで欲しいくらい詳しくは書けています。
ただ、四季の偉大さを表現しようとするあまりか、四季を過大に崇めようとしたり、テレビに俳優を出演させていた頃の四季や四季を去った俳優のことを見下したりするような傾向が気になります。ある程度は当たっているのかも知れませんが、やり切れない思いがするのも事実です。ただ、これはこの筆者に限ったことではなく、芸能界のことを綴った本(かつて石原裕次郎さんのことをテーマにした本にも同じことを感じました)すべてにいえることかもしれません。
客観性に欠ける記述に目をつぶれば、とても興味深い
多くの方が指摘していますが、劇団四季に対し客観的でなく、
あまりにも劇団四季の全てを肯定して書かれ過ぎているのが気になる。
おそらく劇団四季側のチェックがあったことが推測される。
例えば、“劇団四季を退団した者は、劇団四季時代の精彩がない”的な記述がある。
俳優にはよるものの、劇団四季を退団し、演出家や俳優との競演によって、
劇団四季時代よりも伸びやかな輝きが増した俳優達を
私は沢山知っているので、一部の記述に関しては、疑問を感じる。
しかしながら、そういった点を除けば、
ミュージカルをこれだけ一般化させた功績を含め、
劇団四季は成功者である事は間違いなく、
これだけ質の高いエンターテイメントを提供する取り組みなどの記述については興味深い。
劇団四季の歴史を知るための好著といえるでしょう
本書は、『劇団四季と浅利慶太』という表題の通り、劇団四季の創立者であり、政治力にも長け、経営者としての手腕にも優れ、そして類稀なる演出能力を持っておられる浅利慶太氏の偉業をたたえる本です。
「ロングランかレパートリーか」、「俳優」、「全国展開と劇場」、「経営&四季の会」、「上演作品」、「半世紀の略史」、「劇団四季の未来」という章立ての通り、現在の四季の絶大な人気を確立した劇団の歴史や理念を膨大な資料を駆使して描いておられる労作です。
多分、本書の執筆にあたっては、劇団からのしっかりとしたバックアップがあったことは、その精緻で様々な資料の存在からも見て取れます。
劇団四季の発行の月刊誌「ラ・アルプ」には、四季の舞台で素晴らしい演技と歌声を披露される主役や準主役の方の活躍やエピソードが、毎月紹介されています。つまり劇団四季ファンは、その舞台に立つ俳優の方々の情報を一番知りたいと願っているわけです。
ところが、本書を手に取った方の中で、そういう素晴らしい人気を博している俳優のファンの方にとっては、少し物足りない執筆のように感じると思います。つまり、もう少し、四季の舞台を支えている劇団員にスポットライトを当てた方がより一般ウケするように感じました。
そのあたりが残念でしたが、貴重な書物ですし、労作ですので「四季」ファンにとっては一度手にとって見られてもよいのではと思います。
劇団四季の歩みがよくわかる
??'??????????????????????????°??'?????'??-????????±????????'????...???-?????????????????"??¨?????-?????-???????????????????????-???????????...????...¶???????????£?????£??'?????£?????¨????????"??¨?????????????????????????????-?????°????????§??-??????????????§??"?????¬??'???????...?????????-???????????£?????£?????????????'°???????????£???????????§???????????????????????-??????
?????¬???????-???¬??§??????????????????????...¬??"??'????????'??????????-?????±??????£??????????????????????????§??-????????????????°-??????????????'??§???????-?????????????????????£?????-?????????????????-?????-?????-?????-??????????????§???????????§???????????°????????¨????????¢??'??¨???????°-?????????????????£??????????????????????????§????????????????????????????????????10??'??????????¶???'???????????????????????"??????????????¢??'?-???¬????°??...???-??????????????£?????£??§??????????????????????°??"¨????????'??'?????£???????????¨????????"??¨??§??-??????
?????????????????£?????£????????????????????"?!?¨??????????????£??????????????"??????????????????????????°??'?????????????????"??§?????????????????£?????¨???????????-??????????????...????...¶?????¬????????????????????§?????????????????£???????????????????????????????????????????????§????????'???????????§??????
芸術面を論じるキャパシティのない筆者
この本は、四季ファン向けではなく、劇団四季という一つのビジネスモデルを通じて、日本の演劇のあり方について言及している本だと思う。
劇団四季は、世界でも希有なエンタテイメントカンパニーであり、ブロード・ウェイやウェストエンドが、自分の劇場で俳優を養成しないのに対し、「足りないものは、自分で創る」という発想で、ロングランを可能にする専用劇場、俳優の養成などに取り組んできたカンパニーである。サークル的なカンパニーから、演劇をビジネスとして成立させる過程は興味深い。ただ、その発展の過程には、政界、経済界の人脈が重要な役割を果たしており、ほかのカンパニーのビジネルモデルとして参考になるかというと、そうでもない。また、芸術の門外漢である筆者が、芸術面について「四季擁護」をしている点も、論理的な分析から逸脱していると思われる。
劇団四季の謎 (ベストセレクト)
劇団四季半世紀の軌跡―62人の証言
VIVA!劇団四季ミュージカル
浅利慶太の四季―著述集 (1)
舞台は語る―現代演劇とミュージカルの見方 (集英社新書)
