その子育ては科学的に間違っています
カスタマーレビュー
おすすめ度:
この本のとおり子育てする気がしません。
(2008-09-23)
アンチ「子育てハッピーアドバイス」の本ということで
読んでみたのですが、書いてある内容は非科学的な部分が多く、
著者の主観や思い入れが激しく、その中から事実の部分、参考になる部分を
拾い上げるのに苦労しました。
自己抑制力を身に付ける「断念の芽」のトレーニング0歳〜となっていますが、
生まれてから2〜3ヶ月までは、赤ちゃんは母乳やミルクを飲むのが下手で
たくさん飲めないし、母乳の場合、供給量が安定しないので1日10〜12回の
頻回授乳になるのが当然で、3ヶ月以降1日8回くらいに落ち着いてきたら、
赤ちゃんが泣いたら空腹以外の他の理由からかもしれないから、すぐにおっぱいや
ミルクをあげるのではなく様子を見るというのならわかりますが、
そのあたりのことは全く触れられていません。
この本を盲目的に信じた場合、まだ頻回授乳を必要とする時期に母乳やミルクを
決まった時間にしか与えない親がでてきそうで怖いです。
反抗期についても、特に第二次反抗期(思春期)の対処法の例は具体性に欠けるし、
ゼロ・トレランス方式についても大絶賛で、アメリカは学力向上していくと断言して
ますが、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)では、アメリカが10年前に
ゼロ・トレランス方式を導入した以降も向上の兆しはなく、下位に低迷している
事実を著者はどう思っているのでしょう。
「しつけ」、「子どもを叱ること」、「反抗期」の重要性を訴えていますが、
客観的で具体的な事例がなく、全く科学的ではないこの本をそのまま信じるほうが怖いです。
科学を抜きにしても当然のこと
(2008-09-09)
この本を読んで感じたことは、科学の部分を抜きにしても、当然のことが書かれていると思いました。なぜなら、自分たちの年代(40才以上)では、これが当たり前のことだったからです。が、この本は復古調だとか回顧趣味といった非難とは無縁です。いつの時代も、正しいものは正しいものです。
医療関係の仕事をしていますが、薬には副作用がつきものです。副作用が現れるたびに「使用上の注意」の警告がなされ、使用法が改善されてきています。自動車でも不都合が発見されると、リコールによって改善されます。子育て法についても当然のことなのですね。
この本は、一部のカスタマーが非難しているような現行の「子ども中心の育児法」を決して否定してはいないようです。むしろ、それらを認めた上で、その行き過ぎによる副作用を指摘して、科学的に少しばかり改善の余地があると主張しているのですね。
現在の子どもたちの問題行動の多さからみて、だれもが納得のいく主張です。幼児期の親子の愛情や、スキンシップの大事なことは十分認めた上で、その取り扱いの改善方法を訴えていることは、冷静に読めばよく理解できます。むしろ、それを知らない方が危険です。変な先入観を持たずに、ぜひ一読をおすすめします。読めばわかる、そういった感じの本でした。
「現場」に帰れという教え
(2008-08-18)
幼稚園で仕事をしています。本書のことを知らされ、一挙にむさぼるように読みました。非常に現場の感覚をわかってもらえていてなによりでした。
最近は園児たちに異変とも呼ぶべきものが起こっています。同僚職員の多く(保育士たち)も感じているはずですが、「聞き分けのない」子どもたち、キレる子どもたちの増加です。とくに低年齢の子どもが、気に入らないことがあればキーキーと金切り声を張り上げたり、暴れまわったり。適切に打つ手もないまま対応してきましたが、まさに本書に書かれている通りの現状なのです。
この十年ぐらいを見ても、幼児教育の場では、その大事な現場を無視したエラい先生がたの空理空論や空疎なご高説に振り回されてきた感じがします。我々の実感と、世の子育て論や教育システムのあいだでは、いつも齟齬をかかえるのです。
今の子どもたちが成育歴に特別な問題を抱えているとは思いません。ごく普通の家庭の、ごく普通の子どもたちでも、手をつけられなくなるような事態があるのです。
毎年毎年、園児たちは卒園し入園してきます。ですがこれをもう通過駅として黙視できない雰囲気がいま我々にはあるのです。本書が、今後の取り組み方や展望に大きなヒントを与えてくれたと思います。
どうして頭のいい子が人を殺しちゃうのか?
(2008-08-17)
どうして頭のいい子が人を殺しちゃうのか?
どうして人の気持ちをわからない子が増えているのか?
どうして学力が落ちてきているのか?
どうして虐待が増えてきているのか?
どうして不登校生徒が増えているのか?
みんな一つの線でつながって、とても気持ちのよくなる本です。
現場で教えている立場から見ると、ほとんど納得。
教育に「遅い」はありません。あきらめず、
「どうして?」と思ったら、この本を読みましょう。
なるほど。
(2008-08-11)
子育てブログで「思い当たるところが多くて怖い!」という意見をたくさん見かけたので、読んでみました。自分の子育て経験を振り返っても身につまされることが多かったです。最初から最後まで「正しいことは正しい、まちがっていることはまちがっている」と事実をもとに指摘しているのでわかりやすく、また、素人にはちょっと難しい(かもしれない)参考文献を紹介していないことで逆に、すぐそこにある出来事として受け止めやすいと思いました。
ラストの「愛が憎しみに変わるとき」のテーマは精神科学から見た見解のようですが、「自己抑制力の脆弱な子」は、愛が憎しみに変化したとたんどうしていいかわからず、いきなり重大なトラブルをひき起こす可能性が高いという警告は、社会的に無視できないほど重大だろうと改めて思いました。
おすすめ度:
この本のとおり子育てする気がしません。
アンチ「子育てハッピーアドバイス」の本ということで
読んでみたのですが、書いてある内容は非科学的な部分が多く、
著者の主観や思い入れが激しく、その中から事実の部分、参考になる部分を
拾い上げるのに苦労しました。
自己抑制力を身に付ける「断念の芽」のトレーニング0歳〜となっていますが、
生まれてから2〜3ヶ月までは、赤ちゃんは母乳やミルクを飲むのが下手で
たくさん飲めないし、母乳の場合、供給量が安定しないので1日10〜12回の
頻回授乳になるのが当然で、3ヶ月以降1日8回くらいに落ち着いてきたら、
赤ちゃんが泣いたら空腹以外の他の理由からかもしれないから、すぐにおっぱいや
ミルクをあげるのではなく様子を見るというのならわかりますが、
そのあたりのことは全く触れられていません。
この本を盲目的に信じた場合、まだ頻回授乳を必要とする時期に母乳やミルクを
決まった時間にしか与えない親がでてきそうで怖いです。
反抗期についても、特に第二次反抗期(思春期)の対処法の例は具体性に欠けるし、
ゼロ・トレランス方式についても大絶賛で、アメリカは学力向上していくと断言して
ますが、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)では、アメリカが10年前に
ゼロ・トレランス方式を導入した以降も向上の兆しはなく、下位に低迷している
事実を著者はどう思っているのでしょう。
「しつけ」、「子どもを叱ること」、「反抗期」の重要性を訴えていますが、
客観的で具体的な事例がなく、全く科学的ではないこの本をそのまま信じるほうが怖いです。
科学を抜きにしても当然のこと
この本を読んで感じたことは、科学の部分を抜きにしても、当然のことが書かれていると思いました。なぜなら、自分たちの年代(40才以上)では、これが当たり前のことだったからです。が、この本は復古調だとか回顧趣味といった非難とは無縁です。いつの時代も、正しいものは正しいものです。
医療関係の仕事をしていますが、薬には副作用がつきものです。副作用が現れるたびに「使用上の注意」の警告がなされ、使用法が改善されてきています。自動車でも不都合が発見されると、リコールによって改善されます。子育て法についても当然のことなのですね。
この本は、一部のカスタマーが非難しているような現行の「子ども中心の育児法」を決して否定してはいないようです。むしろ、それらを認めた上で、その行き過ぎによる副作用を指摘して、科学的に少しばかり改善の余地があると主張しているのですね。
現在の子どもたちの問題行動の多さからみて、だれもが納得のいく主張です。幼児期の親子の愛情や、スキンシップの大事なことは十分認めた上で、その取り扱いの改善方法を訴えていることは、冷静に読めばよく理解できます。むしろ、それを知らない方が危険です。変な先入観を持たずに、ぜひ一読をおすすめします。読めばわかる、そういった感じの本でした。
「現場」に帰れという教え
幼稚園で仕事をしています。本書のことを知らされ、一挙にむさぼるように読みました。非常に現場の感覚をわかってもらえていてなによりでした。
最近は園児たちに異変とも呼ぶべきものが起こっています。同僚職員の多く(保育士たち)も感じているはずですが、「聞き分けのない」子どもたち、キレる子どもたちの増加です。とくに低年齢の子どもが、気に入らないことがあればキーキーと金切り声を張り上げたり、暴れまわったり。適切に打つ手もないまま対応してきましたが、まさに本書に書かれている通りの現状なのです。
この十年ぐらいを見ても、幼児教育の場では、その大事な現場を無視したエラい先生がたの空理空論や空疎なご高説に振り回されてきた感じがします。我々の実感と、世の子育て論や教育システムのあいだでは、いつも齟齬をかかえるのです。
今の子どもたちが成育歴に特別な問題を抱えているとは思いません。ごく普通の家庭の、ごく普通の子どもたちでも、手をつけられなくなるような事態があるのです。
毎年毎年、園児たちは卒園し入園してきます。ですがこれをもう通過駅として黙視できない雰囲気がいま我々にはあるのです。本書が、今後の取り組み方や展望に大きなヒントを与えてくれたと思います。
どうして頭のいい子が人を殺しちゃうのか?
どうして頭のいい子が人を殺しちゃうのか?
どうして人の気持ちをわからない子が増えているのか?
どうして学力が落ちてきているのか?
どうして虐待が増えてきているのか?
どうして不登校生徒が増えているのか?
みんな一つの線でつながって、とても気持ちのよくなる本です。
現場で教えている立場から見ると、ほとんど納得。
教育に「遅い」はありません。あきらめず、
「どうして?」と思ったら、この本を読みましょう。
なるほど。
子育てブログで「思い当たるところが多くて怖い!」という意見をたくさん見かけたので、読んでみました。自分の子育て経験を振り返っても身につまされることが多かったです。最初から最後まで「正しいことは正しい、まちがっていることはまちがっている」と事実をもとに指摘しているのでわかりやすく、また、素人にはちょっと難しい(かもしれない)参考文献を紹介していないことで逆に、すぐそこにある出来事として受け止めやすいと思いました。
ラストの「愛が憎しみに変わるとき」のテーマは精神科学から見た見解のようですが、「自己抑制力の脆弱な子」は、愛が憎しみに変化したとたんどうしていいかわからず、いきなり重大なトラブルをひき起こす可能性が高いという警告は、社会的に無視できないほど重大だろうと改めて思いました。
