グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
グリーン・レクイエムは駄作、緑幻想は傑作
(2008-07-02)
新井素子といえば何十年も前に『星へ行く船』を読んだきりでずっと読んでいない。
創元版が出たのを機に久しぶりに新井作品を読んでみた。うーん、何かおかしい。
モトちゃんってこんな作風だったかな? それに、ストーリーが無茶しすぎだ。狐に
つままれたまま『グリーン・レクイエム』を読了。まだ分量の多い『緑幻想』が
残っている。さてどうしたものか。一応読んでみるか、と。ところが、これが
すばらしい。『緑幻想』は10年後の作品だが、見違えるようにうまくなっている。
『緑幻想』で感心したのは、一見、思いつきで書いているように見えて、じつは
ストーリーの骨格がしっかりしていることだ。夢子と拓の対立にしても感情ではなく
原理的なもので、作者がきちんと客観視しているのがわかる。さらに、自然保護バンザイ
などという安易な発想もしておらず、人間と自然との関係について作者が冷静に捉えている
のも感心する。
あとがきに至って、ああ、以前のモトちゃんの文章だとホッとした。だが、理性と感性を
これだけバランスよく配分できる人だというのは今回初めて知った。ついでながら、
松尾たいこのカバー絵もいい。
『グリーン・レクイエム』が稚拙なので星ひとつ減点するが、『緑幻想』だけなら
ほぼ満点だ。
素晴らしい復刻です
(2008-04-07)
「グリーン・レクイエム」は短いながらも彼女の全作品中のベストの一つに入る大傑作。
そして、その「グリーン・レクイエム」の直後の世界、前作の登場人物達のその後と「世界樹」と呼ばれる古い刻を経ていきる植物の主たちを交えての後日談を描いた傑作の「緑幻想」
どちらもせつなくて甘く、そしてSFマインドにも満ちている、新井素子らしい物語で、この二つの合本・復刻は素晴らしいです。難しい言葉や、いたずらに血なまぐさいシーンも出てこないこの作品は中学生くらいからなら誰でも読めるし勧められる傑作です。
是非是非これを機会に手に取って下さい。
文句無しに5の5です。
やさしくせつないお話でした
(2008-02-25)
グリーンレクイエムを読んだのは中学1年の時でした。
主人公がヒロインと喫茶店でショパンの話をする場面が、とても大人っぽく思えてどきどきした覚えがあります。
しかし何故か当時の私の中でのBGMは、ショパンではなくオフコースのワインの匂いでした。
静かにピアニシモで始まるお話の導入部の雰囲気が非常に好きです。
面白くて深いファンタジーの傑作。
(2007-12-11)
子供の頃にわくわくしながら読んだのをよく覚えている。当時も何度も読んだ。
大人になってからでも読み返してみたくなり、十分に楽しめる一冊。
引っ越しの際になくしたので改訂版を再購入してまで読んだ。
文章を読んでいるだけなのに、風景をリアルに感じる。
特に「色」と「風」、そして「音」。
ストーリーに幼稚さを感じるという人もいるが、
理屈抜きでどっぷり楽しめばお得な一冊だと確信する。
おすすめ度:
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新井素子といえば何十年も前に『星へ行く船』を読んだきりでずっと読んでいない。
創元版が出たのを機に久しぶりに新井作品を読んでみた。うーん、何かおかしい。
モトちゃんってこんな作風だったかな? それに、ストーリーが無茶しすぎだ。狐に
つままれたまま『グリーン・レクイエム』を読了。まだ分量の多い『緑幻想』が
残っている。さてどうしたものか。一応読んでみるか、と。ところが、これが
すばらしい。『緑幻想』は10年後の作品だが、見違えるようにうまくなっている。
『緑幻想』で感心したのは、一見、思いつきで書いているように見えて、じつは
ストーリーの骨格がしっかりしていることだ。夢子と拓の対立にしても感情ではなく
原理的なもので、作者がきちんと客観視しているのがわかる。さらに、自然保護バンザイ
などという安易な発想もしておらず、人間と自然との関係について作者が冷静に捉えている
のも感心する。
あとがきに至って、ああ、以前のモトちゃんの文章だとホッとした。だが、理性と感性を
これだけバランスよく配分できる人だというのは今回初めて知った。ついでながら、
松尾たいこのカバー絵もいい。
『グリーン・レクイエム』が稚拙なので星ひとつ減点するが、『緑幻想』だけなら
ほぼ満点だ。
素晴らしい復刻です
「グリーン・レクイエム」は短いながらも彼女の全作品中のベストの一つに入る大傑作。
そして、その「グリーン・レクイエム」の直後の世界、前作の登場人物達のその後と「世界樹」と呼ばれる古い刻を経ていきる植物の主たちを交えての後日談を描いた傑作の「緑幻想」
どちらもせつなくて甘く、そしてSFマインドにも満ちている、新井素子らしい物語で、この二つの合本・復刻は素晴らしいです。難しい言葉や、いたずらに血なまぐさいシーンも出てこないこの作品は中学生くらいからなら誰でも読めるし勧められる傑作です。
是非是非これを機会に手に取って下さい。
文句無しに5の5です。
やさしくせつないお話でした
グリーンレクイエムを読んだのは中学1年の時でした。
主人公がヒロインと喫茶店でショパンの話をする場面が、とても大人っぽく思えてどきどきした覚えがあります。
しかし何故か当時の私の中でのBGMは、ショパンではなくオフコースのワインの匂いでした。
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