トランスアメリカ [DVD]
レビュー(Amazon.co.jp)
???性同一性障害と親子の絆をテーマに、ロードムービー風に描いた異色の傑作。ブリーは男性だが、肉体に違和感を覚え、女性になるための手術を控えていた。そんな彼の元に、逮捕された息子を引き取りに来てくれと連絡が入る。じつは、かつてブリーは結婚しており、そのときにトビーという息子ができていたのだ。ブリーは、教会の職員(もちろん女性)だと偽ってブリーと面会し、彼を養父の家へ送り届けようとする。
???驚くのは、ブリー役が女優であることだ。フェリシティ・ハフマンは、わざわざ“男性が女装しているような”メイクとファッション。低音の声で演技しており、男優が演じているとしか思えない。そのうえに、突然現れた息子への困惑が親の愛へと変わる状況も名演して、観る者を引き込んでしまう。特殊メイクの下半身をさらけ出して立ちションする姿には絶句するだろう。かつての父と息子が旅するアメリカの原風景も見どころで、ヒッチハイカー、ブリーの家族など脇役も個性を発揮して物語をおもしろくする。声高に訴えずに、マイノリティの悲哀をあぶり出した点が、ひじょうに好感。トビーを演じるケヴィン・ゼガーズのみずみずしい魅力は、将来の大器を感じさせる。(斉藤博昭)
???性同一性障害と親子の絆をテーマに、ロードムービー風に描いた異色の傑作。ブリーは男性だが、肉体に違和感を覚え、女性になるための手術を控えていた。そんな彼の元に、逮捕された息子を引き取りに来てくれと連絡が入る。じつは、かつてブリーは結婚しており、そのときにトビーという息子ができていたのだ。ブリーは、教会の職員(もちろん女性)だと偽ってブリーと面会し、彼を養父の家へ送り届けようとする。
???驚くのは、ブリー役が女優であることだ。フェリシティ・ハフマンは、わざわざ“男性が女装しているような”メイクとファッション。低音の声で演技しており、男優が演じているとしか思えない。そのうえに、突然現れた息子への困惑が親の愛へと変わる状況も名演して、観る者を引き込んでしまう。特殊メイクの下半身をさらけ出して立ちションする姿には絶句するだろう。かつての父と息子が旅するアメリカの原風景も見どころで、ヒッチハイカー、ブリーの家族など脇役も個性を発揮して物語をおもしろくする。声高に訴えずに、マイノリティの悲哀をあぶり出した点が、ひじょうに好感。トビーを演じるケヴィン・ゼガーズのみずみずしい魅力は、将来の大器を感じさせる。(斉藤博昭)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
壮絶な「人間肯定」
(2008-04-23)
食堂で目が合ったトラック・ドライバーと性交をもった後、汗だくで出てくる少年のシーンは忘れられない。実の父親とは知らずに愛を告白して関係を迫ったり、あげくは念願のゲイ・ポルノの金髪汁男優として成功し、父と和解するにいたっては、これもヒトの子かと目をうたがう。
性倒錯を正面から肯定する映画である。異色のロードムービーであり、秀作である。
再生の旅、良質のロードムービー
(2008-01-19)
本作、アメリカ映画お得意のロードムービーであるところが最大の魅力です。
NYからカリフォルニアを目指す旅で親子の距離が縮まっていきます。
ブリー役のフェリシティ・ハフマンとトビー役のケヴィン・ゼガーズの主役2人がいいです。
徐々に親子の関係を取り戻していく二人に、
アリゾナのブリーの家族、ニューメキシコのネティブアメリカンの男など、癖のある面々が絡んできます。
くすっと笑ってしまうひねった笑い、物悲しさを纏った演出が効いています。
親子、家族、生き方などのを包含した、「再生の旅」というテーマがぴったりとくる作品です。
男らしいお父さんに涙!
(2007-09-02)
この作品の魅力は、なんといっても、性同一性障害の(戸籍上は)男性だが、女性に成りきって生活しているという設定のブリーを演じる女優「フェリシティ・ハフマンのすごさ」にあります。『デスパレートな妻たち』でエミー賞を受賞したハフマンですが、この映画でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞などの数々の賞に輝いています。それほど、彼女のブリーに成りきった演技はすばらしい。
次は、息子トビーの役の男優ケヴィン・ゼガーズの魅力。愁いのある美少年の役、ひさしくいなかったけど、見つけました!若いころのジョニー・デップのような?はたまたレオナルド・デカプリオのような、もうどうしてあんた、こんなにかっこよく生れついちゃったの!オーラがビンビンに出てるんです。これからの出演作品がとてもたのしみ。
それから、全篇を流れるカントリー&ウェスタンとアメリカ横断中のワイルドな光景。。。夕陽の美しさなど最高! ロードムービーならではの味を存分に出してます。
お上品なマダム(=実は本当の父親)に叱られる行儀の悪いいまどきの若者のやりとりが実に面白いです。
日本でいえば「つーか」に当たる「like...」ばっかり使うな!とか(笑)
一番受けたのが、あれこれ詮索するブリーに向かってイケメンの息子が放つこの一言!
「T・M・I!」 中身は=too much information!
日本語風に言うと「うざいんだよ!」となるようです。
いやあ、カンドーするいい映画でした。
新しいものを発見させてくれる映画です。
(2007-07-25)
吹き替えで観たのですが、主人公の声優が女性だったので、観賞している間、実際はどんな声をしているんだろうと思いました。男だとばかり思っていたので、見終わった後に演じていたのが女性だと知ってビックリです。
もう一度、英語版で見直しましたが違和感をあまり感じなかったのは不思議です。
因みにバートヤングの声は、「ロッキー」と同じ、富田耕生さんが担当していました。
世間から敬遠されがちなテーマですが、登場人物に悪人がいないのが、心温まる要因の一つかもしれません。魅力あるキャラクターばかりです。
どんな世界の人間であれ、お互いの存在を認め、それを受け入れる気持ちが何よりも大切なんだと思いました。
日頃から人間関係に悩みを持つ私たちにも言えることではないでしょうか。
ヤング・レディー
(2007-06-09)
性同一性障害とか、親子愛を描いた映画というよりも、なぜか青春映画をみているような感覚で見てしまいました。カリフォルニアに戻る車中の二人の関係が、母子でもなく、父子でもなく、友達でもなく、もちろん恋人でもなくものすごく不思議な感じなんですが、だからこそ生み出される力の抜けた会話に思わず笑いつつ、じんわりしました。アメリカの田舎の風景がよくマッチする映画でした。
おすすめ度:
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食堂で目が合ったトラック・ドライバーと性交をもった後、汗だくで出てくる少年のシーンは忘れられない。実の父親とは知らずに愛を告白して関係を迫ったり、あげくは念願のゲイ・ポルノの金髪汁男優として成功し、父と和解するにいたっては、これもヒトの子かと目をうたがう。
性倒錯を正面から肯定する映画である。異色のロードムービーであり、秀作である。
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本作、アメリカ映画お得意のロードムービーであるところが最大の魅力です。
NYからカリフォルニアを目指す旅で親子の距離が縮まっていきます。
ブリー役のフェリシティ・ハフマンとトビー役のケヴィン・ゼガーズの主役2人がいいです。
徐々に親子の関係を取り戻していく二人に、
アリゾナのブリーの家族、ニューメキシコのネティブアメリカンの男など、癖のある面々が絡んできます。
くすっと笑ってしまうひねった笑い、物悲しさを纏った演出が効いています。
親子、家族、生き方などのを包含した、「再生の旅」というテーマがぴったりとくる作品です。
男らしいお父さんに涙!
この作品の魅力は、なんといっても、性同一性障害の(戸籍上は)男性だが、女性に成りきって生活しているという設定のブリーを演じる女優「フェリシティ・ハフマンのすごさ」にあります。『デスパレートな妻たち』でエミー賞を受賞したハフマンですが、この映画でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞などの数々の賞に輝いています。それほど、彼女のブリーに成りきった演技はすばらしい。
次は、息子トビーの役の男優ケヴィン・ゼガーズの魅力。愁いのある美少年の役、ひさしくいなかったけど、見つけました!若いころのジョニー・デップのような?はたまたレオナルド・デカプリオのような、もうどうしてあんた、こんなにかっこよく生れついちゃったの!オーラがビンビンに出てるんです。これからの出演作品がとてもたのしみ。
それから、全篇を流れるカントリー&ウェスタンとアメリカ横断中のワイルドな光景。。。夕陽の美しさなど最高! ロードムービーならではの味を存分に出してます。
お上品なマダム(=実は本当の父親)に叱られる行儀の悪いいまどきの若者のやりとりが実に面白いです。
日本でいえば「つーか」に当たる「like...」ばっかり使うな!とか(笑)
一番受けたのが、あれこれ詮索するブリーに向かってイケメンの息子が放つこの一言!
「T・M・I!」 中身は=too much information!
日本語風に言うと「うざいんだよ!」となるようです。
いやあ、カンドーするいい映画でした。
新しいものを発見させてくれる映画です。
吹き替えで観たのですが、主人公の声優が女性だったので、観賞している間、実際はどんな声をしているんだろうと思いました。男だとばかり思っていたので、見終わった後に演じていたのが女性だと知ってビックリです。
もう一度、英語版で見直しましたが違和感をあまり感じなかったのは不思議です。
因みにバートヤングの声は、「ロッキー」と同じ、富田耕生さんが担当していました。
世間から敬遠されがちなテーマですが、登場人物に悪人がいないのが、心温まる要因の一つかもしれません。魅力あるキャラクターばかりです。
どんな世界の人間であれ、お互いの存在を認め、それを受け入れる気持ちが何よりも大切なんだと思いました。
日頃から人間関係に悩みを持つ私たちにも言えることではないでしょうか。
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性同一性障害とか、親子愛を描いた映画というよりも、なぜか青春映画をみているような感覚で見てしまいました。カリフォルニアに戻る車中の二人の関係が、母子でもなく、父子でもなく、友達でもなく、もちろん恋人でもなくものすごく不思議な感じなんですが、だからこそ生み出される力の抜けた会話に思わず笑いつつ、じんわりしました。アメリカの田舎の風景がよくマッチする映画でした。
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