母べえ 豪華版 〔3枚組 初回限定生産〕 [DVD]
カスタマーレビュー
おすすめ度:
涙なくしては観られない感動作
(2008-11-22)
何もなくても、母の手があった。悲しくても、母の胸があった・・・。
前年にヨーロッパで第二次世界大戦が勃発した1940年。東京に暮らす野上佳代は、夫の滋、娘の初子、照美と、お互いを呼ぶ際に、例えば「父(とう)べえ」、「母(かあ)べえ」と「べえ」をつけて言いながら、貧しいながらも明るい家庭を築いていました。
しかし、夫の滋が思想犯として治安維持法違反のかどで検挙され、佳代は母娘3人の生活を強いられます。そこに夫の妹やかつての教え子が加わり、彼らの助けを得ながら、感動的な人間ドラマが展開されます。
山田洋次監督が、吉永小百合を主演に据え、激動の戦中昭和を描き、暗い世相のなか、ふたりの娘を明るく育てた母の姿は、涙なくしては見られない感動作でした。
とても良かったです
(2008-10-06)
母べえの言葉に心をギュッとつかまれました。
愛する夫と一緒に暮らすことのできなかった
切ない彼女の人生がジワジワと心に染みました。
検閲で、黒く塗りつぶされた父べえの手紙に、
今、自由に発言できることの幸せを感じます。
自分の考えを貫くだけで「非国民」と社会から
排除されるなんて戦争はイヤだと改めて思いました。
もし私があの時代に生きていたら「贅沢は敵」と
盲目的に世間に合わせていたかもしれない。
何か変だと思っても、その方が生きやすいから・・。
そんな、自分の弱さも気付かされる映画だった。
じっくり作品制作過程も見られる決定版
(2008-08-12)
映画本編に加え、撮影メイキング映像+野上照代さんのリアルストーリーと本作の関係をもったドキュメンタリーで構成された特典ディスク1、そしてNHK-BS2で放映された特番(山田監督と吉永さんへのインタビューとメイキングで構成)の特典ディスク2を追加した豪華版。本作をじっくり制作過程や製作サイドの思いも含めて鑑賞したいという方には最高のプレゼント。
本編については、原作に手を加えた部分が賛否あるだろう(例えば山ちゃんが母べえに恋愛感情を抱いてしまうところ、あるいは母べえ臨終の際のコメント、等々)が、山田監督ならでは、の真摯な視座で親子、家族の大切さをとらえるとともに、二重写しで戦争反対を訴えていく構想については、ファンならずとも共感できるはず。吉永さんはじめ、浅野さんや鶴瓶など出演者の抜群の演技も必見。
特典は、ディスク1には映画製作に興味ある人なら見て損はないメイキングが丹念に収録されている。志田未来さんなどの若い俳優、子役に対しても案外厳しい演技指導をつける山田監督の衰えぬ映画製作にかける熱意に脱帽。またモデルになった野上さん一家の様子も映画を鑑賞するにとても深みを増した。
特典ディスク2は、特典1がある分やや価値が減じたともいえるが、NHKらしい真面目な作りが高評価だ。特に、吉永さんと山田監督が揃って互いの製作姿勢にコメントを出す場面は非常に興味深かった。本作に限らない、2人のアーティストの魅力を追ったところがよいと思う。
もうすぐ終戦の日。我々日本人として、改めて戦争を見直す格好の作品だと思う。
70年ほど前の当たり前の日常と非日常
(2008-07-30)
まず、この映画が2008年1月公開の作品だということを確認しておきたいです。
この作品は昭和15年…西暦1940年という、今となっては多くの人々にとって未知の過去の東京が舞台なので、2008年現在の東京の暮らしと比較するには、あまりにも特殊な世界だと思うんです。治安維持法で家族が特高に捕らわれてしまうというのも、やはり特殊なケースだと思いますし。
しかし、この映画全篇に描かれている、父べえや母べえたち家族、そしてその家族を取り囲む人々を包んでいる空気というのは、セピア色ではなく原色の光沢を放つリアルな空気に満ちています。ドキュメンタリー映画とも私小説とも違う、山田洋次監督の意図する空気感なのでしょう。これはホントによく描かれていると思いました。
女性目線の物語にしては、情感が薄いというか、あんまりドロドロしていないんだナァとも思ってしまいましたが、これも戦争前後の異常な時代の空気があってのことだと想像してみたり、隣組の集まりでの理不尽な儀式のような、なかなか物語にならないようなシーンを丹念に映像に封じ込めているところなど、母べえ達が生きた時代のリズムというか、ノリというか、そういったものを感じさせる映画に仕上がっていると思います。
戦争が絡む時代の物語ですが、極端に感情を揺さぶられる映画ではないですし、かといって主演の吉永小百合ファン向けだとか、名監督・山田洋次ファン向けの映画ということでもありません。この作品はコマ単位というか、パーツやディテールにを注目する映画ではなく、ベテランスタッフと気鋭のスタッフたちが、知恵を絞り全身全霊をこめて絶妙なせめぎ合いの中から生みだされた「70年ほど前の当たり前の日常と、日常的じゃない激しく動いた時代の映画」だと思いますネ。
通常版でも十分堪能できる佳作ですが、本作の特典DVDに収録されている「父べえのエピローグ」は、作品の奥行きを更に深めるものになっているので、見ておいて良いのではないかと思います。
私のように、本篇ラストでグッときてしまった人なら、尚更見ておきたいですネw
おすすめ度:
涙なくしては観られない感動作
何もなくても、母の手があった。悲しくても、母の胸があった・・・。
前年にヨーロッパで第二次世界大戦が勃発した1940年。東京に暮らす野上佳代は、夫の滋、娘の初子、照美と、お互いを呼ぶ際に、例えば「父(とう)べえ」、「母(かあ)べえ」と「べえ」をつけて言いながら、貧しいながらも明るい家庭を築いていました。
しかし、夫の滋が思想犯として治安維持法違反のかどで検挙され、佳代は母娘3人の生活を強いられます。そこに夫の妹やかつての教え子が加わり、彼らの助けを得ながら、感動的な人間ドラマが展開されます。
山田洋次監督が、吉永小百合を主演に据え、激動の戦中昭和を描き、暗い世相のなか、ふたりの娘を明るく育てた母の姿は、涙なくしては見られない感動作でした。
とても良かったです
母べえの言葉に心をギュッとつかまれました。
愛する夫と一緒に暮らすことのできなかった
切ない彼女の人生がジワジワと心に染みました。
検閲で、黒く塗りつぶされた父べえの手紙に、
今、自由に発言できることの幸せを感じます。
自分の考えを貫くだけで「非国民」と社会から
排除されるなんて戦争はイヤだと改めて思いました。
もし私があの時代に生きていたら「贅沢は敵」と
盲目的に世間に合わせていたかもしれない。
何か変だと思っても、その方が生きやすいから・・。
そんな、自分の弱さも気付かされる映画だった。
じっくり作品制作過程も見られる決定版
映画本編に加え、撮影メイキング映像+野上照代さんのリアルストーリーと本作の関係をもったドキュメンタリーで構成された特典ディスク1、そしてNHK-BS2で放映された特番(山田監督と吉永さんへのインタビューとメイキングで構成)の特典ディスク2を追加した豪華版。本作をじっくり制作過程や製作サイドの思いも含めて鑑賞したいという方には最高のプレゼント。
本編については、原作に手を加えた部分が賛否あるだろう(例えば山ちゃんが母べえに恋愛感情を抱いてしまうところ、あるいは母べえ臨終の際のコメント、等々)が、山田監督ならでは、の真摯な視座で親子、家族の大切さをとらえるとともに、二重写しで戦争反対を訴えていく構想については、ファンならずとも共感できるはず。吉永さんはじめ、浅野さんや鶴瓶など出演者の抜群の演技も必見。
特典は、ディスク1には映画製作に興味ある人なら見て損はないメイキングが丹念に収録されている。志田未来さんなどの若い俳優、子役に対しても案外厳しい演技指導をつける山田監督の衰えぬ映画製作にかける熱意に脱帽。またモデルになった野上さん一家の様子も映画を鑑賞するにとても深みを増した。
特典ディスク2は、特典1がある分やや価値が減じたともいえるが、NHKらしい真面目な作りが高評価だ。特に、吉永さんと山田監督が揃って互いの製作姿勢にコメントを出す場面は非常に興味深かった。本作に限らない、2人のアーティストの魅力を追ったところがよいと思う。
もうすぐ終戦の日。我々日本人として、改めて戦争を見直す格好の作品だと思う。
70年ほど前の当たり前の日常と非日常
まず、この映画が2008年1月公開の作品だということを確認しておきたいです。
この作品は昭和15年…西暦1940年という、今となっては多くの人々にとって未知の過去の東京が舞台なので、2008年現在の東京の暮らしと比較するには、あまりにも特殊な世界だと思うんです。治安維持法で家族が特高に捕らわれてしまうというのも、やはり特殊なケースだと思いますし。
しかし、この映画全篇に描かれている、父べえや母べえたち家族、そしてその家族を取り囲む人々を包んでいる空気というのは、セピア色ではなく原色の光沢を放つリアルな空気に満ちています。ドキュメンタリー映画とも私小説とも違う、山田洋次監督の意図する空気感なのでしょう。これはホントによく描かれていると思いました。
女性目線の物語にしては、情感が薄いというか、あんまりドロドロしていないんだナァとも思ってしまいましたが、これも戦争前後の異常な時代の空気があってのことだと想像してみたり、隣組の集まりでの理不尽な儀式のような、なかなか物語にならないようなシーンを丹念に映像に封じ込めているところなど、母べえ達が生きた時代のリズムというか、ノリというか、そういったものを感じさせる映画に仕上がっていると思います。
戦争が絡む時代の物語ですが、極端に感情を揺さぶられる映画ではないですし、かといって主演の吉永小百合ファン向けだとか、名監督・山田洋次ファン向けの映画ということでもありません。この作品はコマ単位というか、パーツやディテールにを注目する映画ではなく、ベテランスタッフと気鋭のスタッフたちが、知恵を絞り全身全霊をこめて絶妙なせめぎ合いの中から生みだされた「70年ほど前の当たり前の日常と、日常的じゃない激しく動いた時代の映画」だと思いますネ。
通常版でも十分堪能できる佳作ですが、本作の特典DVDに収録されている「父べえのエピローグ」は、作品の奥行きを更に深めるものになっているので、見ておいて良いのではないかと思います。
私のように、本篇ラストでグッときてしまった人なら、尚更見ておきたいですネw
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