幸福論
カスタマーレビュー
おすすめ度:
濃いのだけど
(2007-10-27)
結論が出てません。ふたりして迷走王ボーダー。
岩波から出るだけあって内容はかなり煮詰まってて、薄めて字数かせごうなんてよこしまなこころみは一切ないのですが・・。もう行動的フェミのうさちゃんをちかっちが分析するのは以前の倉タマ鼎談で手づまりなのかもしれませんね。
つかリブロで買いましたが、新聞広告が出てた割りにどこにいってもおいておらず
駅の本屋ですら置いていないのにはショックでした。うさぎがいてもこれか・・
岩波もっとがんばれ!!
表紙はカワイイが、読後はけっこう胃にもたれる感じ
(2007-05-30)
あとがきによれば、本書は中村の「小倉千加子なら自分を理解してくれるのではないか」という思いから実現に至った企画らしい。中村の「自分探し」に小倉が付き合った形で、その意味では中村が主で小倉が従の内容だと思う。
小倉はそれなりに役目を果たそうと、手持ちの分析枠組みをいろいろ繰り出すが、中村の方はあくまで「自分の経験」に足場を定めて小倉の分析にダメを出し続ける(ちょっと駄々っ子みたい)。途中でやや険悪な空気さえ漂う。
それにしても小倉52年、中村58年の生まれで、2人とも今や相当な年配者。そんな2人が現代の若者の閉塞状況を論じる以上、しっくり来ない話もある。
小倉がこの対談に満足していないことは、あとがきを読むと伝わってくる。だって焦点が定まらず、趣旨不明瞭だもん。小倉としては中村という存在を通じて現代女性の置かれた状況を浮き彫りにしたかったのだろうけど、あまりうまく行ってない印象。
エッ? と思ったのは、小倉が学生時代に「劇団青い鳥」に潜り込んでいたという話。70年代初頭、あさま山荘事件の頃じゃないかと思う。小倉という人を考える上で面白い材料ではないか。ちなみに、小倉はジョン・マネー評価に関して小谷野敦から批判された経緯があるが、本書を読む限りでは立場を変えていない様子。その辺りをほじくって本書を批判することも出来そうだ。
「幸福論」として成り立つかどうかは別として面白い
(2007-01-29)
「美容整形をする人って自分を切り刻む自殺志願者と同じね」と思っていましたが、
うさぎさんの自分分析を読んで考えを改めました。決め付けはいけないね。が、この二人
世間の他の女に対してはビシビシ決め付けてくるじゃないの。個人的には「お受験やガーデ
ニング」って並べられたのが気に食わない。ガーデニングは見せびらかすためにやってるん
じゃないからお受験とは違うわ!とか一瞬ムカついたのだが、それをいうなら「お受験だって
見せびらかすためにやってるんじゃないざまス!」と怒り出す別の女がいそうだ。
ただ結局そうやって女同士比べあってること自体も世の中を息苦しくしているんだろう。
この本に出てくる「女子高化する社会」とか「女偏差値」などというドキリとする造語にも
女の生きる世界の過酷さがあらわれていると感じた。
「女子高化する社会を無意味化したい」という気持ちには共感するものの「それに至る道は
必ず生き地獄経由なの?」と訊ねてみたい気もした。
分け入るほどに本当の敵が見えなくなる
(2006-12-31)
●話題が多岐なのはいいのですが拡散気味で「で、本当の敵は何なの?」って疑問が涌きます。とめどない混沌で問題は複雑なのかもしれませんけどとりあえずこいつだけは何とかしてくれっていう緊急性を孕むいくつかのテーマに絞れると思うのですがそれが結局見えてきませんでした。●全般的な印象として男はかなり荷が軽いもんだという前提がお二人にはあるようで歯痒かったです。ちょっと他の人とは違う意見が伺えると思いましたので残念。●文壇のヒエラルキーの話は本当にどうでもよかった、だったら創作の苦しみの方が私にはよっぽど興味あります。それに女性一般の抱えるトラブルとはほとんど関係ない気がしますが。中村さん個人の特殊な悩みです。●二人の話題は高度な悩みが多くて面白いけれどなんとも共感できませんでした。この段階以前の生活に根ざした単純で深刻な悩みを抱えている人のほうが大勢いると思うのですが。ちょっと高尚過ぎますね。「それどころじゃねえ」って言う人結構多いと思いますよ。●小倉さんと劇団員の奇妙な同居生活、あれ興味あります。もうちょっと喋って欲しかったです。本当文壇の話なんてつくづくどうでもよかったなあ。●小倉さんは学者として誠実なのかもしれませんが中村さんの話にちょっとは乗っかってもいいのではないかな。始めから冷ましにかかってるのが凄く気になりました。対談だからある程度の事実誤認はお目こぼしOKだと思います。若干同調して後から反論すれば良い、はなから芽を摘むので閉塞感が漂っていました。●これだけ話題が多岐に渡るのにアファーマティブアクションについては何も言及がないのが奇異ですね。なぜでしょう。日本の偉い人は入り口で下駄をはかせるみたいですよ、入り口までなら女性は差別されていないのに。日本では入った後と出口がいかがわしいのに。これについて何らかの意見が欲しかったですね。
岩波書店もかわりましたね。
(2006-10-24)
岩波書店っていま転換期なんでしょうね。このような本は、といっては学者である小倉せんせいに
失礼ですが、出版しないものとおもっていました。
本書中、一番印象に残ったのは、中村うさぎさんのお母上についてのところ
でした。なにをしてもおとうさんはひょうひょうとなさっているが、お母さんが近隣の
顔見知り(主婦友だち)からうさぎさんのこと(ヌードになったりetc。)でバッシングをうけて、
お詫びに超豪華な旅行にお母上をつれていって、「かんべんしてね」とまるで「娘」になりきる部分です。
そこを読むと、ほんとうに彼女って「かわいい」と思いました。
かみあっていない部分、主婦として共感できない部分は少なからずありました。
更に、うさぎさんが小倉先生の著書を読んでから対談に臨んだかちょっと不明ですが、
できれば読んでほしかったです(結婚の条件、など)。
読んでいないみたいに思えます。それが
採点のポイントになりました。また日本の同棲率が極めて低く、
「ひとりものはほんとうにひとり」という状況だという部分を読んで
さむ〜い、寂しい国という印象を受けました。婚姻外子の割合が50%
だというフランス。差別がないからいいですね。
子どもは産むなら、大切に育てましょう。
おすすめ度:
濃いのだけど
結論が出てません。ふたりして迷走王ボーダー。
岩波から出るだけあって内容はかなり煮詰まってて、薄めて字数かせごうなんてよこしまなこころみは一切ないのですが・・。もう行動的フェミのうさちゃんをちかっちが分析するのは以前の倉タマ鼎談で手づまりなのかもしれませんね。
つかリブロで買いましたが、新聞広告が出てた割りにどこにいってもおいておらず
駅の本屋ですら置いていないのにはショックでした。うさぎがいてもこれか・・
岩波もっとがんばれ!!
表紙はカワイイが、読後はけっこう胃にもたれる感じ
あとがきによれば、本書は中村の「小倉千加子なら自分を理解してくれるのではないか」という思いから実現に至った企画らしい。中村の「自分探し」に小倉が付き合った形で、その意味では中村が主で小倉が従の内容だと思う。
小倉はそれなりに役目を果たそうと、手持ちの分析枠組みをいろいろ繰り出すが、中村の方はあくまで「自分の経験」に足場を定めて小倉の分析にダメを出し続ける(ちょっと駄々っ子みたい)。途中でやや険悪な空気さえ漂う。
それにしても小倉52年、中村58年の生まれで、2人とも今や相当な年配者。そんな2人が現代の若者の閉塞状況を論じる以上、しっくり来ない話もある。
小倉がこの対談に満足していないことは、あとがきを読むと伝わってくる。だって焦点が定まらず、趣旨不明瞭だもん。小倉としては中村という存在を通じて現代女性の置かれた状況を浮き彫りにしたかったのだろうけど、あまりうまく行ってない印象。
エッ? と思ったのは、小倉が学生時代に「劇団青い鳥」に潜り込んでいたという話。70年代初頭、あさま山荘事件の頃じゃないかと思う。小倉という人を考える上で面白い材料ではないか。ちなみに、小倉はジョン・マネー評価に関して小谷野敦から批判された経緯があるが、本書を読む限りでは立場を変えていない様子。その辺りをほじくって本書を批判することも出来そうだ。
「幸福論」として成り立つかどうかは別として面白い
「美容整形をする人って自分を切り刻む自殺志願者と同じね」と思っていましたが、
うさぎさんの自分分析を読んで考えを改めました。決め付けはいけないね。が、この二人
世間の他の女に対してはビシビシ決め付けてくるじゃないの。個人的には「お受験やガーデ
ニング」って並べられたのが気に食わない。ガーデニングは見せびらかすためにやってるん
じゃないからお受験とは違うわ!とか一瞬ムカついたのだが、それをいうなら「お受験だって
見せびらかすためにやってるんじゃないざまス!」と怒り出す別の女がいそうだ。
ただ結局そうやって女同士比べあってること自体も世の中を息苦しくしているんだろう。
この本に出てくる「女子高化する社会」とか「女偏差値」などというドキリとする造語にも
女の生きる世界の過酷さがあらわれていると感じた。
「女子高化する社会を無意味化したい」という気持ちには共感するものの「それに至る道は
必ず生き地獄経由なの?」と訊ねてみたい気もした。
分け入るほどに本当の敵が見えなくなる
●話題が多岐なのはいいのですが拡散気味で「で、本当の敵は何なの?」って疑問が涌きます。とめどない混沌で問題は複雑なのかもしれませんけどとりあえずこいつだけは何とかしてくれっていう緊急性を孕むいくつかのテーマに絞れると思うのですがそれが結局見えてきませんでした。●全般的な印象として男はかなり荷が軽いもんだという前提がお二人にはあるようで歯痒かったです。ちょっと他の人とは違う意見が伺えると思いましたので残念。●文壇のヒエラルキーの話は本当にどうでもよかった、だったら創作の苦しみの方が私にはよっぽど興味あります。それに女性一般の抱えるトラブルとはほとんど関係ない気がしますが。中村さん個人の特殊な悩みです。●二人の話題は高度な悩みが多くて面白いけれどなんとも共感できませんでした。この段階以前の生活に根ざした単純で深刻な悩みを抱えている人のほうが大勢いると思うのですが。ちょっと高尚過ぎますね。「それどころじゃねえ」って言う人結構多いと思いますよ。●小倉さんと劇団員の奇妙な同居生活、あれ興味あります。もうちょっと喋って欲しかったです。本当文壇の話なんてつくづくどうでもよかったなあ。●小倉さんは学者として誠実なのかもしれませんが中村さんの話にちょっとは乗っかってもいいのではないかな。始めから冷ましにかかってるのが凄く気になりました。対談だからある程度の事実誤認はお目こぼしOKだと思います。若干同調して後から反論すれば良い、はなから芽を摘むので閉塞感が漂っていました。●これだけ話題が多岐に渡るのにアファーマティブアクションについては何も言及がないのが奇異ですね。なぜでしょう。日本の偉い人は入り口で下駄をはかせるみたいですよ、入り口までなら女性は差別されていないのに。日本では入った後と出口がいかがわしいのに。これについて何らかの意見が欲しかったですね。
岩波書店もかわりましたね。
岩波書店っていま転換期なんでしょうね。このような本は、といっては学者である小倉せんせいに
失礼ですが、出版しないものとおもっていました。
本書中、一番印象に残ったのは、中村うさぎさんのお母上についてのところ
でした。なにをしてもおとうさんはひょうひょうとなさっているが、お母さんが近隣の
顔見知り(主婦友だち)からうさぎさんのこと(ヌードになったりetc。)でバッシングをうけて、
お詫びに超豪華な旅行にお母上をつれていって、「かんべんしてね」とまるで「娘」になりきる部分です。
そこを読むと、ほんとうに彼女って「かわいい」と思いました。
かみあっていない部分、主婦として共感できない部分は少なからずありました。
更に、うさぎさんが小倉先生の著書を読んでから対談に臨んだかちょっと不明ですが、
できれば読んでほしかったです(結婚の条件、など)。
読んでいないみたいに思えます。それが
採点のポイントになりました。また日本の同棲率が極めて低く、
「ひとりものはほんとうにひとり」という状況だという部分を読んで
さむ〜い、寂しい国という印象を受けました。婚姻外子の割合が50%
だというフランス。差別がないからいいですね。
子どもは産むなら、大切に育てましょう。
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