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結婚の条件

結婚の条件
結婚の条件
小倉 千加子

朝日新聞社

グループ:Book /ランキング:136400
価格:¥ 1,260
発売日:2003-11-14 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
面白かった  (2008-05-15)
大学で教鞭をとられている著者のエッセイ、時に難しい専門用語が出てくるものの、内容はなかなか面白く、このような先生がいたら面白いだろうな、講義を受けてみたいな、と思った。「結婚の条件」について、学生対象に行ったアンケートなどは、とても興味深い。そして、最も印象に残った部分は、梅宮アンナとその父親を例にとった、「父親と娘」の関係に関する記述である。親たちにも読んで欲しい一冊だと思う。

負け犬もおもしろいがこちらも上々  (2008-04-05)
負け犬の遠吠えが散文的な論評だとすると、こちらは少子化の現在に対する構造的な理解を与える書。ともに毀誉褒貶はあろうが示唆に富む書と言える。

日本の女性の結婚観を明快に解説した本  (2008-03-02)
日本の女性の結婚観を明快に解説した本。それは、高卒は生存、短大卒は依存、四大卒は自己保存。特に結婚を控えた男性は、これを読んで彼女との関係を見つめなおした方がいいだろう。ほら、そこのあなた、いまだに女性が恋愛じゃなく生活のために結婚するってことを知らない*あなた*に忠告してるんですよ。

「女性心理」の一般論に傾くがゆえの「限界」  (2008-02-15)
いったい小倉千加子は、何を分析しようとしているのだろうか?
たしかに内容は面白いが、狙いがはっきりしない。

晩婚化・少子化の原因究明?
いわゆる、相手についての理想のミスマッチ?

なるほど、「ハイパーガミー(上昇婚)」が、本書のキーワードである。
つまり玉の輿だ。それは分かる。
そして、「結婚」=「カネ(男の資源)とカオ(女の資源)の等価交換」といっ
たテーゼが、オモシロおかしく提示されたり、あるいは、年齢の上昇に伴って、
女の側が交換上不利になるといった派生的な経験則が、俎上にあげられる。

しかし、そこには、(これは私の直感だが)心理学を専攻した文系人間に特有
の誤謬があるような気がしてならない。
つまり、心理主義への過度の傾斜である。

もっと別の見方を、すべきなのではないだろうか?
つまり、労働需要がどこに存在するか。
どこで求人をしているか、ということだ。

「家庭」というのは、女性(妻)にとって一種の労働力の(安定)供給先で
あり、今も昔も、夫が対価を支払う(扶養家族として)というのが慣例・文
化である。

かつては、女性の求人は、いわゆる「労働市場」の内部には乏しく、農業や、
それこそまさに「家庭」が、もっぱら労働力(家事)を求め、吸収していた。
だが今や、周知のとおり、サービス産業の発展を軸として、労働市場は拡大・
多様化し、他方で、家事労働は機械化され、人手を要しなくなった。

だから、いまどきの女性は、わざわざ「家庭」に永久「就職」する必要がなく、
逆に、「家庭」のほうでも「女手」を必要としない(育児を除いて)。
それこそが、晩婚化の原因ではないのか?
つまりそれは、単に「一般化された労働市場」の問題ではないのか?

女性が結婚相手に求める第1条件としての「経済力」とは、「賃金水準」の
謂いにすぎない。

私は、企業に労働力を提供していれば「自立した女」で、家庭に労働力を
提供していれば「依存した女」だ、などという陳腐な区別も、抹消してしま
うがいいと思う。

また、著者は、「少子化を生み出しているのは苦労するような結婚からの逃避」
だと述べるが、そうだろうか?
そこには、「すでに」結婚した者たちの問題である再生産を、「未だ」結婚して
いない者の心理で、説明しようとするがゆえの誤謬があるように見える。

晩婚と少子化は、じつは、無関係な別の問題として考察したほうが良い。
関連付けの誘惑に、あくまで抗して、だ。

実際、著者自身が、北欧では婚外子が非常に多いというデータをもちだしている
のだから、少子化は非婚であっても解決できることは暗示されている。
つまり、「晩婚」自体は、まったく問題ではない。
(問題は、パートナーがいない、ということにある)

少子化の解決は、婚外子に対して(つまり同棲のカップルに)ふんだんな補助を
与えれば済む。
単純な論理だ。
(問題は、法的・文化的な婚姻制度の維持の可否、にある)。

子供を作るというのは、かつては(とくに農業・自営業)、新たな労働力とし
ての意味合いが大きかったが、現代社会では、そうではなくなっている。
大半のサラリーマンにとって、「後継ぎ」など必要ではなかろう。

「できちゃった婚」は、晩婚と少子化の「無関係性」の証拠であるように思える。
急に労働力(育児要員)が必要になった、というだけのこと。
そのために、身近な者(恋人)を「法的」に採用する。
(しかし、前述したように、法的形態を取る必然性はない。文化的な圧力次第だ)

究極的には、巻末のまとめ2ページで示された「大学の大衆化」→「偏差値主
義の蔓延」→「階層化」→「ミスマッチ」→「晩婚化」という図式が、著者の
分析の全体像らしいが、腑に落ちないものがある。
大学は、それ自体、労働市場の拡大・多様化の一部をなしているからだ。
現に、著者は、そこに就職して人生の大半を過ごしたではないか。
著者の錯誤(の源泉)が、ここに凝縮されているように思う。

男性と政治家は全員よむべき!  (2008-01-13)
ここまで「おもしろい」と思える本はひさしぶりです。
(タイトルや表紙の絵で損しているように思います)

机上の研究ではなく、実際に女子大生、男子学生、独身の友人、結婚した女性のたくさんのサンプルから論理的にまとめてあるだけあって、わたしの周りの友人知人のケースに「なんで!?」というほどぴったり当てはまり、一切反論がありません。

「仕事をやめたいから結婚したい」という友達の話をなんとなくもやもやした気持ちできいていたけれど、それがこういう学歴のこういう家族環境の人の一般的な考え方なんだということが分かって、とてもすっきりしました。

男性にとってはちょっとおそろしい内容かもしれませんが、むやみやたらに外で世間勉強するよりも女性がわかると思います。少子化問題にとりくむ政治家たちも!

ちなみに個人的には、男性が女性にもとめるのは「顔」であって、
女性の「ギャグ偏差値」が高いともてないという話がとってもためになりました・・・

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女の人生すごろく (ちくま文庫)
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