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アースダイバー

アースダイバー
アースダイバー
中沢 新一

講談社

グループ:Book /ランキング:10285
価格:¥ 1,890
発売日:2005-06-01 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
感動します  (2008-04-19)
 東京の古層に眠る縄文の記憶。久しぶりに読み終えるのが
惜しい本と出会いました。

 東京を支えるエネルギーを今でもこのように引き出せるの
が驚きです。本書を読んで感じるところがある人とない人
の両極端が存在すると思いますが、私によっては素晴らしい
本でした。

東京って湿地だったんだ。  (2008-04-08)
思想家と言う肩書きを持つ著者が
縄文時代の古地図と現在の地図を重ねた
独自の地図を元に東京を歩きその感想を書いたこの本。
色々な発見と共に、思想家という人は
なんと創造力の豊かな人たちなのだろうと驚いた。

大地と平地が入り組んだ街、東京。
この本は
東京は徳川家康が入植する前はただの荒果てた土地だったと、
昔の日本史で習った事を
思い出させてくれた。

今は、アスファルトに囲まれた都市だけれども、
小さいながら昔ながらの風景を残していて
それは案外近くにあるって事に気がついた。

江戸、東京。
この二つの文化は繋がっていないように見えて
実際は繋がっていて、
それも深い関係がある。
現在の東京都庁のあるあたりの十二社物語は
本当にダイナミックで今度、訪れようと思うほど、
東京の歴史の深さを再認識できた。


東京の現在と過去をめぐる、中沢新一の渾身の一冊  (2007-11-01)
出てくるのは「渋谷」、「新宿」、「六本木」、「善福寺川」、「神田川」、「芝公園」等の馴染みのある、何気なく使っている地名ばかりなのに、その持つ意味と背景に愕然とさせられる。例えば、以下のような疑問(普通、疑問とは思ってないが)に、答えを与えてくれる。もちろん、彼の解釈と洞察は入っているけど。

何故、渋谷の神泉は「神泉」という名前なのに、ラブホテルが並ぶいかがわしい場所なのか?また、何故、新宿の歌舞伎町は「歌舞伎町」という名前で、新宿に発生したのか?何故、「銀座」は「銀」の「座」という名前なのか?何故、麻布に「金魚坂」があるのか?

何故、明治神宮は、天皇の故郷である京都ではなく、代々木に作られたのか。何故、青山界隈にデザイナーやファッション関係者が住み着くのか?何故、隣町である銀座と新橋は、こんなにも雰囲気と集まる客層が違うのか?

東京の新しい一面を見せてくれる本。文章は若干難しいけど、東京を「つまらない街」と思う方にも、「大好き」な方にも、とてもお勧め。

但し、中沢新一は変態ではないかと思う記述が随所に出てくるので、☆は4つのみ。

ふと、昔に思いをはせる  (2007-05-28)
初めて手にとったときは、本の世界に同調できず、
本棚へ眠らせておきました。しかし、時を経て
手にとると、自分に受け入れるだけの余裕ができたのか、
最初の拒絶感が嘘のように、楽しみながら読み終えることが出来ました。

たぶん受け入れることができなかったのは、
ベースは考古学なのに、妙に文章がキザだから。
ただ、これくらい飾って書かないと、内容は
真面目に書いてしまうと非常に硬くて、とっつきにくく
なるだろうし、面白みも半減してしまうかもしれないので、まぁしょうがないかなと。

いつか、同書の地図を片手に東京を散策してみたいです。
そんな、思いを抱かせる1冊。

地層の違いが街の雰囲気を決めるという新説  (2007-05-13)
 地下に潜れば地表世界の真実が見えるという趣旨の表題である。尤も私の語感では局地的な地面を言う時にはEarthよりGroundというと思うのだが。
 巻末に上質紙の東京の地図がある。昔から高台だった「洪積台地」と、低湿地だった「沖積低地」とに二分されており、その違いが現在の地表のあり方に大きく影響しているというのが本書の主張である。沖積低地はかって海で、洪積台地が複雑な「岬」を形成していたとの記述になっているが、海だけでなく海面より高い位置に河川が形成した堆積層も(文字はおかしいが)沖積層である。低湿地に突き出た洪積台地を「岬」と表現したと解釈しよう。
 著者は感受性の異常に強い人に違いない。「地下鉄は性を連想させる」「森は死霊の領域」「富士山は強く死のイメージを連想させる」「浅草寺は都市の中の洞窟」「皇居の森は都心にありながら都会の境界をなすメビウスの輪」など、共感できる人には恐らく素晴らしい啓示であろうが、感受性の鈍い凡人には付いていけない所がある。
 「週刊現代」に1年余連載された記事をまとめたのが本書とエピログで知って、それならと本書が少し判った気がした。また、沖積低地に今も残る「野生の思考」と、洪積台地に現在も見られる資本主義的な「現代の思考」の対比を指摘したかったという筆者の心情もエピログで理解した。
 本書に天啓を感じる人も居るだろうと思いつつも、表題と一部の書評からユニークな科学を愚かにも期待した科学と論理に毒された私には、共感し難い本だった。
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