「健康」という病 (集英社新書)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
科学的根拠の重要性
(2008-03-12)
この本の著者は、絶対的な健康は存在しない、健康とは幻想であり、ある基準に当てはめて考えられるものではないと主張しています。外から与えられたあるべき健康像を追い求めるが故に、自分を見失い、結局は幸せな人生を送れなくなるのではないかと訴えていると感じました。その背景には、健康産業の利権が絡んでおり、自ら考え、自律した生活をさせなくさせているのではないかというのです。このような著者の主張に感銘を受けました。
しかし、記述に、認識不足ではないかといわざるを得ない部分があったのが残念です。筆者は、「科学的な事実」、「evidence-based-medicine」(根拠に基づいた医療)ということを強調していましたが、スポーツは体にいいか、の部分は誤認とも取れるような記述が目立ちました。
著者の記述から見えてくるのは、まずはじめに結論ありきで、自分の主張したいことを支持するデータを中心に並べて論を進めているということです。何かを主張するときに、その主張を支持する過去の文献を引用するのはいいのですが、その主張を否定する報告を無視して進めるのは問題があると思います。また、まだグレーゾーンの仮説を定説かのように言及するのも問題があります。例えば、ランナーズハイと脳内モルヒネの関係が科学的な事実のように語られていたり(因みに、ランニング時には脳下垂体からエンドルフィンが増加するのでランニング時にはハイになるという人がいるが、脳下垂体からのエンドルフィンと、脳内のエンドルフィンは別)、トレーニングによる、心拍数の減少や、肺への酸素取り込み能向上などの適応変化が、体にとって危険な状態だと言ってみたり、根拠なくすらっと言ってしまっているので疑問に感じました。
最後に誤解のないように付け加えたいが、「運動すれば健康になれる」、という安易な考えを批判する著者の指摘は真っ当であり、私も賛同するものです。
現在の健康ブームに一石を投じる
(2008-01-06)
メタボリックシンドロームを始めとする、いわゆる健康ブームのアンチテーゼとして読んで損はないと思います。しかも、この本が出版されたのは2000年。今読んでも全く古臭さを感じません。
著者が言いたいのは、健康増進に繋がるいろいろな事柄(健康診断、スポーツ、薬など)は必ずしも科学的な証明なしに行われているということです。全てを否定しているのではなく、これらを唯一絶対のものとして振り回されるなと主張しています。
著者はそれを証明するために、さまざまな客観データを駆使しています。それに基づいた主張をどう受け止めるかは読者の判断だと思います。個人的には完全に「YES」も完全に「NO」もないのではないかと思います。読者にいろいろなことを考えさせてくれる本でした。
わからないけど
(2006-10-26)
この本の内容が正しいのかよくわかりませんが、自分自身で勉強して本当かどうか確かめる必要があります。この本を読んだら他の本でも調べてみると良いです。これ一冊だけ読んで「そうなんだ」で終わらず自分で調べてみるようにするべきだと思います。
やっぱり! 不健康でいいじゃない!
(2006-03-10)
最近の、あまりにも過剰な「健康ブーム」に疑問を持っていましたが、この本を読んで「やっぱり完全な健康じゃなくていいわけだ〜!」と、確認することができました。健康ブームにちょっと違和感を持っている方にオススメです。
自分自身の健康論
(2005-03-05)
昨今、ますます溢れかえる健康に関する情報。毎日のようにTV・新聞・雑誌から流され、十分な判断も出来ずに、踊らされていると言っても過言ではない。健康にいいから…医者がそう言ったから…などかってに自分本位に考えたかと思えば、反対にリスクのあることを平気でやるなど、非常に都合のいい話である。それもこれも、「いつまでも健康でいたい!!」という人間の欲求がある限り、増え続けるのだろう。そんな間違った健康への意識を、色々な観点から科学的に実証・払拭し、本当の意味での自分らしい「健康論」「ポリシー」を持つべきだと説いているのが、この著書であることは言うまでもない。
おすすめ度:
科学的根拠の重要性
この本の著者は、絶対的な健康は存在しない、健康とは幻想であり、ある基準に当てはめて考えられるものではないと主張しています。外から与えられたあるべき健康像を追い求めるが故に、自分を見失い、結局は幸せな人生を送れなくなるのではないかと訴えていると感じました。その背景には、健康産業の利権が絡んでおり、自ら考え、自律した生活をさせなくさせているのではないかというのです。このような著者の主張に感銘を受けました。
しかし、記述に、認識不足ではないかといわざるを得ない部分があったのが残念です。筆者は、「科学的な事実」、「evidence-based-medicine」(根拠に基づいた医療)ということを強調していましたが、スポーツは体にいいか、の部分は誤認とも取れるような記述が目立ちました。
著者の記述から見えてくるのは、まずはじめに結論ありきで、自分の主張したいことを支持するデータを中心に並べて論を進めているということです。何かを主張するときに、その主張を支持する過去の文献を引用するのはいいのですが、その主張を否定する報告を無視して進めるのは問題があると思います。また、まだグレーゾーンの仮説を定説かのように言及するのも問題があります。例えば、ランナーズハイと脳内モルヒネの関係が科学的な事実のように語られていたり(因みに、ランニング時には脳下垂体からエンドルフィンが増加するのでランニング時にはハイになるという人がいるが、脳下垂体からのエンドルフィンと、脳内のエンドルフィンは別)、トレーニングによる、心拍数の減少や、肺への酸素取り込み能向上などの適応変化が、体にとって危険な状態だと言ってみたり、根拠なくすらっと言ってしまっているので疑問に感じました。
最後に誤解のないように付け加えたいが、「運動すれば健康になれる」、という安易な考えを批判する著者の指摘は真っ当であり、私も賛同するものです。
現在の健康ブームに一石を投じる
メタボリックシンドロームを始めとする、いわゆる健康ブームのアンチテーゼとして読んで損はないと思います。しかも、この本が出版されたのは2000年。今読んでも全く古臭さを感じません。
著者が言いたいのは、健康増進に繋がるいろいろな事柄(健康診断、スポーツ、薬など)は必ずしも科学的な証明なしに行われているということです。全てを否定しているのではなく、これらを唯一絶対のものとして振り回されるなと主張しています。
著者はそれを証明するために、さまざまな客観データを駆使しています。それに基づいた主張をどう受け止めるかは読者の判断だと思います。個人的には完全に「YES」も完全に「NO」もないのではないかと思います。読者にいろいろなことを考えさせてくれる本でした。
わからないけど
この本の内容が正しいのかよくわかりませんが、自分自身で勉強して本当かどうか確かめる必要があります。この本を読んだら他の本でも調べてみると良いです。これ一冊だけ読んで「そうなんだ」で終わらず自分で調べてみるようにするべきだと思います。
やっぱり! 不健康でいいじゃない!
最近の、あまりにも過剰な「健康ブーム」に疑問を持っていましたが、この本を読んで「やっぱり完全な健康じゃなくていいわけだ〜!」と、確認することができました。健康ブームにちょっと違和感を持っている方にオススメです。
自分自身の健康論
昨今、ますます溢れかえる健康に関する情報。毎日のようにTV・新聞・雑誌から流され、十分な判断も出来ずに、踊らされていると言っても過言ではない。健康にいいから…医者がそう言ったから…などかってに自分本位に考えたかと思えば、反対にリスクのあることを平気でやるなど、非常に都合のいい話である。それもこれも、「いつまでも健康でいたい!!」という人間の欲求がある限り、増え続けるのだろう。そんな間違った健康への意識を、色々な観点から科学的に実証・払拭し、本当の意味での自分らしい「健康論」「ポリシー」を持つべきだと説いているのが、この著書であることは言うまでもない。
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