天涯の花 (集英社文庫)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
凛としたものを感じる
(2008-11-05)
終戦の年の9月18日に捨てられていた赤ん坊。その子は珠子といい、
養護施設愛光園ですくすくと育っていった。木暮園長は珠子を養女にと
望んだのだが、彼女は剣山の宮司白塚夫妻の養女となることを決意する。
そこで待っていた生活とは?
「捨て子」だという身の上が常につきまとう。今と違い偏見の目で見られる
ことの多かった時代の中で、珠子は自らの運命を切り開いていこうとする。
若い女性が山の中で何の娯楽もなく過ごす・・・。普通なら耐えられなく
なってしまうと思うが、彼女は自分が選んだ道をただひたすら突き進む。
決して周りに流されることなく、おのれの信念を貫いていく。その強さには
驚かされる。いろいろな人との出会いと別れを繰り返し、成長していく
彼女の姿は凛として美しい。珠子のこれからの人生はいったいどうなるのか?
もう少し彼女の人生を見つめたかった。
しばらく出会えないかも
(2004-08-28)
何年かに一度、「しばらくもうこんな本には会えないかも・・・」と、読後に感動しながらも、寂しさを覚えることがある。
そして、これも何年かに一度、どうしても物語の舞台となった土地を訪ねてみたくなる。
四国の霊峰と言葉によばれる
(2004-01-10)
この本で一番すばらしかったのは方言です。などと言っては叱られるだろうか。
主人公は、数奇な運命の持ち主である。性格やいずまいに品性もある。好感を持って、見守っていく心境である。
これは、生や死に触れうる物語である。美しいものがあること、それを感じとることの素晴らしさがある。
心がピュアになる
(2001-10-28)
とにかく主人公の女性の純粋さに感動します。普段忘れがちな他人への思いやりをこの本を読んだ後はいつも思い出します。そして山の四季の風景の記述はすばらしく、特に高山植物についての個所は読んでいて実際に山に登った
気分にさせてくれます。ドラマなどでストーリーを知っているかたでも再度読まれることをお勧めします。
おすすめ度:
凛としたものを感じる
終戦の年の9月18日に捨てられていた赤ん坊。その子は珠子といい、
養護施設愛光園ですくすくと育っていった。木暮園長は珠子を養女にと
望んだのだが、彼女は剣山の宮司白塚夫妻の養女となることを決意する。
そこで待っていた生活とは?
「捨て子」だという身の上が常につきまとう。今と違い偏見の目で見られる
ことの多かった時代の中で、珠子は自らの運命を切り開いていこうとする。
若い女性が山の中で何の娯楽もなく過ごす・・・。普通なら耐えられなく
なってしまうと思うが、彼女は自分が選んだ道をただひたすら突き進む。
決して周りに流されることなく、おのれの信念を貫いていく。その強さには
驚かされる。いろいろな人との出会いと別れを繰り返し、成長していく
彼女の姿は凛として美しい。珠子のこれからの人生はいったいどうなるのか?
もう少し彼女の人生を見つめたかった。
しばらく出会えないかも
何年かに一度、「しばらくもうこんな本には会えないかも・・・」と、読後に感動しながらも、寂しさを覚えることがある。
そして、これも何年かに一度、どうしても物語の舞台となった土地を訪ねてみたくなる。
来年の夏は、キレンゲショウマが咲く頃、四国徳島の剣山に登ってみようと思う。「天涯の花」とは、高山植物キレンゲショウマであり、純粋なまま少女から大人になっていく主人公、珠子そのものである。
松たかこの初座長舞台でも有名になった「天涯の花」だが、舞台の再上演は、もうないのだろうか。ぜひ観てみたい。
女の一生ではなく、15歳から20歳までを描いた物語であるだけに、その純粋な美しさは、他に例を見ない。
四国の霊峰と言葉によばれる
この本で一番すばらしかったのは方言です。などと言っては叱られるだろうか。
主人公は、数奇な運命の持ち主である。性格やいずまいに品性もある。好感を持って、見守っていく心境である。
これは、生や死に触れうる物語である。美しいものがあること、それを感じとることの素晴らしさがある。
しかしぐいぐい進む圧倒的なストーリーがあるわけでない。一人の捨て子が生きてゆく、という力強くも一歩一歩進むようなお話だ。これがこの著者の魅力なのかも知れないが、初めて読んだ私には、この物語の世界は実は少し物足りなかった。
でも、方言がすごくいい。
「えらい静かじゃなあ。」とか「長うにここにおって頂かないかん。」(これはなんと、高山の花のことなんですよ。)とか、いい感じだなぁ・・・。四国の霊峰「剣山」に、行ってみたくなりました。
心がピュアになる
とにかく主人公の女性の純粋さに感動します。普段忘れがちな他人への思いやりをこの本を読んだ後はいつも思い出します。そして山の四季の風景の記述はすばらしく、特に高山植物についての個所は読んでいて実際に山に登った
気分にさせてくれます。ドラマなどでストーリーを知っているかたでも再度読まれることをお勧めします。
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