未来いそっぷ (新潮文庫)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
星新一の予知能力は?
(2008-11-05)
ちょっとした国内旅行をするとき、電車の中で読む本と言えば、興味のある分野の本か軽い小説に限る。
軽い小説の中でも、短編小説が向いている。
長編小説で、もしも先が気になる場合、目的地に着いたあとにまだ続きを読みたくなっていては刊行に差し支えが出るので。
短編の極みというものがショートショート。
というわけで先週末に信州に行ってきたので、星新一の本を持って行ったのだ。
鈍行で3時間ほど。ゆっくり読んでいって完読した。
星新一の本は、高校時代の愛読書で、高校時代の気持ちもよみがえってくる。
すてきな3時間を過ごすことができた。
あの頃、ちっとも不思議ではなかったが、30年経って、未来社会になっているので、ちょっと面白い。
星新一さんは、sf作家なので未来を想像している。
携帯電話を想像できなかったようで、でもポケットベルは想像できたらしい。
コンピュータはしょっちゅう登場するが、計算機としての機会なので、何ナノ仕事に取り込まれるとは想像できなかったらしい。
情報が電子データ化されると言うことは想像できなかったようだ。
代わりにロボットが活躍することを想像したようだ。
未来を予想すること、とても難しいことだ。
でもまたほかの本を読んで、星新一さんの予知能力をあれこれ調べたくなった。
星さんが奏でるヴァイオリンの音に耳傾けながら
(2008-06-09)
普段見慣れている景色を違った角度から眺めてみることで、新しい、別の風景が見えてくる感じ。常識ではないかと気にも留めていなかった習慣や行動が、あれっと思う間に、くるんとひっくり返っているような味わい。本書に収められている星さんのショートショートを読みながら、そんな気分になりましたー。
「いそっぷ村の繁栄」と題された連作集(「アリとキリギリス」「北風と太陽」「キツネとツル」「カラスとキツネ」「ウサギとカメ」「オオカミがきた」「ライオンとネズミ」)を皮切りに、全部で33のショートショートを収録しています。
なかでも面白かったショート・ショートは、次の三つ。
★新入社員が会社組織にとって、なくてはならない有益な人材へと育っていく、その裏舞台を描いてすっぱい味がした・・・・・・「いい上役」
★機械的な応対よりも人間味のある応対のほうが、仕事のやる気という点で効果が上がるかもしれない。話のそうしたテーマに、現代にも大いに通じるものを感じ、考えさせられた・・・・・・「オフィスの妖精」
★登場人物が次の登場人物にバトンタッチしていく、リレー風のクリスマス・イブの物語。ほんのりと、あたたかなともしびが点っている、そんな話の風情が素敵。本書のマイ・ベスト作品は、これかな・・・・・・「ある夜の物語」
文庫解説は、新井素子。
短いけど面白い。
(2008-03-01)
この方の作品はとても面白い。
1ページしかなくても、内容がとても詰まっているから。
短いのに呼んだという充実感は、
通常の形式の本とまったく変わりません。
様々な作品がありますが
冒頭にある「イソップ物語」の改造版は
変わっているのに関わらず、「ぁあ、こんなのもある」と
思えるのは気のせいではないかと思います。
どの作品もオチがしっかりとしているので
面白かったです。
思わず読み終える
(2008-02-29)
小説が苦手な人、最後まで読まないまま積読してしまう人でもこの小説なら読み終えてしまうだろう。
短いストーリーの中にも深い教訓をギュッと凝縮させており、かつ面白味を損なわずに展開させていくのだから凄い。
流行り物の小説のように洒落た言葉が踊りでるわけもなく、複雑なレトリックが織り交ざるわけでもないのだけどとても魅力的な作品です。
「あまり本とか読まないんだよね」っていう人でも読む事の面白さを知ってしまうのではないでしょうか?
巧みさと不思議さ。
(2007-12-13)
星新一さんの作品は、一見稚拙にさえ見える、
飾り気のない、質素な文章でできている。
だが短編という少ない言葉で語るのに、これほど巧いやり方はない、と思う。
多くが語られないが故に、その語られない部分を想像してしまう。
さらりとした文章は、オチまで一気に読み進めてしまい、
そのオチに感心したり、ゾッとしたり、感動したりする。
有名な作家さんだし、自分も昔勧められて読んだクチだが…
すっかりその魅力にとりつかれた、
きっかけとなった一冊。
ひとつひとつのおはなしは短いので、
ちょっとしたなにかの合間にでも楽しめる。オススメの一冊。
構成力の巧みさと、文章の不思議さを、
味わってみてください。
おすすめ度:
星新一の予知能力は?
ちょっとした国内旅行をするとき、電車の中で読む本と言えば、興味のある分野の本か軽い小説に限る。
軽い小説の中でも、短編小説が向いている。
長編小説で、もしも先が気になる場合、目的地に着いたあとにまだ続きを読みたくなっていては刊行に差し支えが出るので。
短編の極みというものがショートショート。
というわけで先週末に信州に行ってきたので、星新一の本を持って行ったのだ。
鈍行で3時間ほど。ゆっくり読んでいって完読した。
星新一の本は、高校時代の愛読書で、高校時代の気持ちもよみがえってくる。
すてきな3時間を過ごすことができた。
あの頃、ちっとも不思議ではなかったが、30年経って、未来社会になっているので、ちょっと面白い。
星新一さんは、sf作家なので未来を想像している。
携帯電話を想像できなかったようで、でもポケットベルは想像できたらしい。
コンピュータはしょっちゅう登場するが、計算機としての機会なので、何ナノ仕事に取り込まれるとは想像できなかったらしい。
情報が電子データ化されると言うことは想像できなかったようだ。
代わりにロボットが活躍することを想像したようだ。
未来を予想すること、とても難しいことだ。
でもまたほかの本を読んで、星新一さんの予知能力をあれこれ調べたくなった。
星さんが奏でるヴァイオリンの音に耳傾けながら
普段見慣れている景色を違った角度から眺めてみることで、新しい、別の風景が見えてくる感じ。常識ではないかと気にも留めていなかった習慣や行動が、あれっと思う間に、くるんとひっくり返っているような味わい。本書に収められている星さんのショートショートを読みながら、そんな気分になりましたー。
「いそっぷ村の繁栄」と題された連作集(「アリとキリギリス」「北風と太陽」「キツネとツル」「カラスとキツネ」「ウサギとカメ」「オオカミがきた」「ライオンとネズミ」)を皮切りに、全部で33のショートショートを収録しています。
なかでも面白かったショート・ショートは、次の三つ。
★新入社員が会社組織にとって、なくてはならない有益な人材へと育っていく、その裏舞台を描いてすっぱい味がした・・・・・・「いい上役」
★機械的な応対よりも人間味のある応対のほうが、仕事のやる気という点で効果が上がるかもしれない。話のそうしたテーマに、現代にも大いに通じるものを感じ、考えさせられた・・・・・・「オフィスの妖精」
★登場人物が次の登場人物にバトンタッチしていく、リレー風のクリスマス・イブの物語。ほんのりと、あたたかなともしびが点っている、そんな話の風情が素敵。本書のマイ・ベスト作品は、これかな・・・・・・「ある夜の物語」
文庫解説は、新井素子。
短いけど面白い。
この方の作品はとても面白い。
1ページしかなくても、内容がとても詰まっているから。
短いのに呼んだという充実感は、
通常の形式の本とまったく変わりません。
様々な作品がありますが
冒頭にある「イソップ物語」の改造版は
変わっているのに関わらず、「ぁあ、こんなのもある」と
思えるのは気のせいではないかと思います。
どの作品もオチがしっかりとしているので
面白かったです。
思わず読み終える
小説が苦手な人、最後まで読まないまま積読してしまう人でもこの小説なら読み終えてしまうだろう。
短いストーリーの中にも深い教訓をギュッと凝縮させており、かつ面白味を損なわずに展開させていくのだから凄い。
流行り物の小説のように洒落た言葉が踊りでるわけもなく、複雑なレトリックが織り交ざるわけでもないのだけどとても魅力的な作品です。
「あまり本とか読まないんだよね」っていう人でも読む事の面白さを知ってしまうのではないでしょうか?
巧みさと不思議さ。
星新一さんの作品は、一見稚拙にさえ見える、
飾り気のない、質素な文章でできている。
だが短編という少ない言葉で語るのに、これほど巧いやり方はない、と思う。
多くが語られないが故に、その語られない部分を想像してしまう。
さらりとした文章は、オチまで一気に読み進めてしまい、
そのオチに感心したり、ゾッとしたり、感動したりする。
有名な作家さんだし、自分も昔勧められて読んだクチだが…
すっかりその魅力にとりつかれた、
きっかけとなった一冊。
ひとつひとつのおはなしは短いので、
ちょっとしたなにかの合間にでも楽しめる。オススメの一冊。
構成力の巧みさと、文章の不思議さを、
味わってみてください。
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