「まだ結婚しないの?」に答える理論武装 (光文社新書)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
コンセプトにざぶとん1枚
(2008-10-19)
序章でのくだり(要約):まず自分がどう生きるのかを問い、次に相手に順序をつけ大きな差をつけることを問う、
この点がちょうど自分が就活にあたって考えていたことと似ていると思い、書店で購入しました。
こう問われればこう返す、問答が大量に記載されているので、トレーニングに使えるかと。ところどころ、ジェンダー論などの解説があり、この手の知識を敬遠していた自分には少し役に立ちそうです。
女性向けの本です。。。
(2008-10-06)
女性が親、上司等々から聞かれたときの受け答え方が書かれた本です。
世の中の女性に対する結婚観については多く書かれているのですが、
結婚する気のない男性のための受け答え方は皆無。。。
タイトルに「女性のための」とか入れてほしかった。。。
実用書みたいなタイトルでなければもっと素敵だ
(2008-09-11)
著者の主張をやや強引に短くまとめるとすれば、「自分で自分を、そして他者との関係を作っていこう。それらのあり方は他人に強制されるべきものではない」といったところでしょうか?スピリチュアリティを提唱する著者らしく、制度としての結婚を実施するのか否かが大切なのではなく、充実した付き合い、自由な付き合い(多分)などその間系が持つ精神的な側面が大切だといっているように僕には思えました。
ただそれだけに気になってしまうところもあります。例えば「結婚は損か得か」といった議論(137ページから)がそれです。その議論において著者は結婚にはマイナス面もあるという形で回答しています。確かにそれが間違っているとはいえませんが、スピリチュアリティを大切にするならば「損であっても貫きうる・貫くべき関係は存在するだろうし(自分が攻撃対象になるかもしれないときにいじめられている人の味方になるなど)得であっても作るべきではない関係はありうる」くらいのことを言ってほしかったと思います。他者との関係は損得だけで作られるべきものではないはずです。(最も著者は別のところで「得だから結婚するのか?」という問を提出している。しかしその観点が強調されていないと思います)。
そしてその問題はタイトルの問題とかかわっています。というのは、打算的な人が多いときには「損得を超えて」という主張は受け入れられづらいからです。つまり、論破のための理論武装としては必ずしも適切ではないのです。さらにタイトルのせいで、人間のあり方として真剣に考えるべき問題をそれこそ論争で敵を破るという(本の事例を見る限り)打算の問題に矮小化しているように見えます。
こういった問題では他者を説得することよりも(それも大切だとは思うのですが)自分が新たな見方に気づくこと、自分自身の「魂」を揺らすことのほうが大切なはずです。だから説得云々よりも自分の実存的な決断を促すような本とし「まだ結婚しないの?に対して魂で答える」のようなタイトルにしたら面白いかなあと、ふと思いました。(売れないかもしれませんがね)。
内容はだめだめだが、ジェンダー研究を考える一歩として
(2008-08-13)
本書には不満だらけだった。本書はいわゆる伝統的な「ジェンダー研究」「女性学」で批判する、色あせた感のある「男に自立を妨げられている」「男に尽くす」女性像の打破を訴えている。何も「女は男に黙って従え」という古い男女関係を訴えるつもりはないが、女性の自己決定権の尊重を訴えるのに、「『自己決定権を一部放棄する』という自己決定権」をなぜこの人たちは容認しないのだろう。「結婚と言う枠を蹴散らして、一から自由で創造的な関係を作る生き方を」と主張するのだが、「そんなめんどくさいこと考えられるか」という女性の気持ちを考えない、旧来の男的な押し付けに感じてしまった。
自己決定権を放棄する自由は何も女性だけのものではない。私は男だが、本当に好きな人に求められたら「専業主夫」になっても、苗字を変えても構わないと思うし、過去の恋愛に関して言えば、パートナーにリードする役割を求められ、リードしてきたに過ぎない。著者は否定するが、相手に尽くし喜ばせることで得る快感は男女平等に存在するはずだ。また、「家庭に縛られた」はずの専業主婦に財布を握られ「昼飯抜き〜」とうれしそうに嘆くサラリーマンや「本音を言わない女の子の意思をいかに察して尽くすか」を力説する男性向け恋愛教本の定番ネタからも、著者が考えるより、現代男女の権力構造が複雑であることが分かる。
「結婚を頭ごなしに否定するものではない」と言いつつも、「家族」をカルト宗教に喩えたり、「出産は女の本能」という意見に「天皇を敬ったり国を愛することが本能ですか」と随分唐突な切返し(個人的には愛国心などどうでもいいが)を出して、「家族・育児」という枠組みを必死に否定する本書に、特定の政治色を嫌う現代の女性意識から乖離したこの国の「フェミニズム」「ジェンダー研究」の虚しさをしみじみ感じることができた。今の女性意識に即した、新たなパラダイムに基づくジェンダー研究が求められている時代だと思うが、その前に旧来のジェンダー研究の着地点を知り、考える意味で本書は読んでよかった。
「みんなと同じこと=幸せ」ではない。
(2008-07-30)
「そんなに食ってかからなくても(笑)」と思いながら楽しく読みました。
オヤジが「まだ結婚しないの?」と聞くのは、「最近どう?」と同レベルの挨拶みたいなものです。
それに真面目に反論してどうする、反撃するより流すのが賢い女性でしょう。
真面目に反論されたら、オヤジもびっくりしちゃいますよ。
しかし、この著者が一番伝えたいことは、理論うんぬんではなく、
「自分の人生、自分の頭で考えて決めろ」ということなのだと思います。
幸せの形は一人一人違うから、まわりに流されるのではなく、
常識を疑っていく勇気と知恵が必要なのでしょう。
企画として面白いと思いました。
おすすめ度:
コンセプトにざぶとん1枚
序章でのくだり(要約):まず自分がどう生きるのかを問い、次に相手に順序をつけ大きな差をつけることを問う、
この点がちょうど自分が就活にあたって考えていたことと似ていると思い、書店で購入しました。
こう問われればこう返す、問答が大量に記載されているので、トレーニングに使えるかと。ところどころ、ジェンダー論などの解説があり、この手の知識を敬遠していた自分には少し役に立ちそうです。
女性向けの本です。。。
女性が親、上司等々から聞かれたときの受け答え方が書かれた本です。
世の中の女性に対する結婚観については多く書かれているのですが、
結婚する気のない男性のための受け答え方は皆無。。。
タイトルに「女性のための」とか入れてほしかった。。。
実用書みたいなタイトルでなければもっと素敵だ
著者の主張をやや強引に短くまとめるとすれば、「自分で自分を、そして他者との関係を作っていこう。それらのあり方は他人に強制されるべきものではない」といったところでしょうか?スピリチュアリティを提唱する著者らしく、制度としての結婚を実施するのか否かが大切なのではなく、充実した付き合い、自由な付き合い(多分)などその間系が持つ精神的な側面が大切だといっているように僕には思えました。
ただそれだけに気になってしまうところもあります。例えば「結婚は損か得か」といった議論(137ページから)がそれです。その議論において著者は結婚にはマイナス面もあるという形で回答しています。確かにそれが間違っているとはいえませんが、スピリチュアリティを大切にするならば「損であっても貫きうる・貫くべき関係は存在するだろうし(自分が攻撃対象になるかもしれないときにいじめられている人の味方になるなど)得であっても作るべきではない関係はありうる」くらいのことを言ってほしかったと思います。他者との関係は損得だけで作られるべきものではないはずです。(最も著者は別のところで「得だから結婚するのか?」という問を提出している。しかしその観点が強調されていないと思います)。
そしてその問題はタイトルの問題とかかわっています。というのは、打算的な人が多いときには「損得を超えて」という主張は受け入れられづらいからです。つまり、論破のための理論武装としては必ずしも適切ではないのです。さらにタイトルのせいで、人間のあり方として真剣に考えるべき問題をそれこそ論争で敵を破るという(本の事例を見る限り)打算の問題に矮小化しているように見えます。
こういった問題では他者を説得することよりも(それも大切だとは思うのですが)自分が新たな見方に気づくこと、自分自身の「魂」を揺らすことのほうが大切なはずです。だから説得云々よりも自分の実存的な決断を促すような本とし「まだ結婚しないの?に対して魂で答える」のようなタイトルにしたら面白いかなあと、ふと思いました。(売れないかもしれませんがね)。
内容はだめだめだが、ジェンダー研究を考える一歩として
本書には不満だらけだった。本書はいわゆる伝統的な「ジェンダー研究」「女性学」で批判する、色あせた感のある「男に自立を妨げられている」「男に尽くす」女性像の打破を訴えている。何も「女は男に黙って従え」という古い男女関係を訴えるつもりはないが、女性の自己決定権の尊重を訴えるのに、「『自己決定権を一部放棄する』という自己決定権」をなぜこの人たちは容認しないのだろう。「結婚と言う枠を蹴散らして、一から自由で創造的な関係を作る生き方を」と主張するのだが、「そんなめんどくさいこと考えられるか」という女性の気持ちを考えない、旧来の男的な押し付けに感じてしまった。
自己決定権を放棄する自由は何も女性だけのものではない。私は男だが、本当に好きな人に求められたら「専業主夫」になっても、苗字を変えても構わないと思うし、過去の恋愛に関して言えば、パートナーにリードする役割を求められ、リードしてきたに過ぎない。著者は否定するが、相手に尽くし喜ばせることで得る快感は男女平等に存在するはずだ。また、「家庭に縛られた」はずの専業主婦に財布を握られ「昼飯抜き〜」とうれしそうに嘆くサラリーマンや「本音を言わない女の子の意思をいかに察して尽くすか」を力説する男性向け恋愛教本の定番ネタからも、著者が考えるより、現代男女の権力構造が複雑であることが分かる。
「結婚を頭ごなしに否定するものではない」と言いつつも、「家族」をカルト宗教に喩えたり、「出産は女の本能」という意見に「天皇を敬ったり国を愛することが本能ですか」と随分唐突な切返し(個人的には愛国心などどうでもいいが)を出して、「家族・育児」という枠組みを必死に否定する本書に、特定の政治色を嫌う現代の女性意識から乖離したこの国の「フェミニズム」「ジェンダー研究」の虚しさをしみじみ感じることができた。今の女性意識に即した、新たなパラダイムに基づくジェンダー研究が求められている時代だと思うが、その前に旧来のジェンダー研究の着地点を知り、考える意味で本書は読んでよかった。
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