自分をつくるための読書術 (ちくま新書)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
好き嫌いが分かれるでしょう
(2007-05-09)
ヘンな本です。
読書術と言ってるわりには、ほとんど読書に関するお話はありません。
著者の哲学(それも素人哲学)が延々と語られ、その合間にちょろっとブックレビューが挟まれている感じです。
全然いい本じゃないです。
でも。
不思議とツボにはまってしまいました。
何が良いって、この素人さっぷりがとても良い。
95%は読むに値しない文章ですが、残りの5%になにかしらとても大事なことが書かれている、気がします。
ひと言ブックレビュー(本当にひと言!)もほぼ無価値ですが、ときどきとても重要なコメントがピタリとなされている、気がします。
古本屋に並ぶガラクタ本の中から、無名の著者だがとても良い雰囲気を持っている本をふと見つけた、そんな感じ。
この良いと断言できないところが、またなんともいえない味わいを出しているのですよね。
たぶん著者自身も自分が本質的な何かを掴んでいることに気が付いていないからなのでしょう、かゆいところに手が届きそうで届かない、読後も妙に気になる一冊です。
得られるものはある
(2007-05-06)
「自分をつくる」のは、どこに行っても必ず嫌な奴がいて、理不尽がまかりとおっているという事実に打ちのめされることなく生きていくために、ということか。確かに著者が「反吐が出るほど」嫌う輩はどこにでもいるもので、それゆえ人間関係を理由に転職することは無意味だという結論に達した者にとっては、正気を保って生きていくのに有益な示唆が多分にあった。しかし、「読書術」というネーミングはおかしい。「自分をつくるための推薦本」とでもするべきだろう。また、肝心な情報の欠落も目につく。たとえば、「論理の力をつけるための読書」という章では、「論理は大事である」ということが連綿と語られるのだが、一見筋が通っているようで、その実、論理が破たんしているという具体例を示してほしかった。それには、章末にある推薦本を読め、ということなのかもしれないが、ならば、各章における説明は抽象的に過ぎるということになりかねない。
とはいえ、「読書術」でも「推薦本リスト」でもなく、精神鍛錬のための「個人エッセイ」として読むなら、波長が合う人には(私には合った)十分受け入れられるものである。
僕は好きです。
(2005-02-17)
僕はこの本は好きです。
著者の考え方に共感するところが多いからです。正確に言うと、著者を気に入ったというべきでしょうか?
いい角度で違和感を追求していると思います。
「一冊の本は発火する」という言葉、気に入りました。
ただ、『読書術』というタイトルはふさわしくないような気がしないでもありませんが。
ハズレでした
(2004-09-05)
洋泉社新書の『まれに見るバカ』『わたしを認めよ!』はそれなりに面白く読めたが、これはハズレでした。読書術(どこが?)の部分にしてもブックガイドとしてもほとんど得るところがなかった。
私の場合、もう「自分」はつくられてしまっているからなあ。若い人向きの本なのかもしれません。でもお薦めできません。他にもっといい本があります。
反面教師
(2004-07-08)
勢古氏の本は、いわゆる思想(史)の概説書でも文芸批評の書でもない。つまり学者でも評論家でもないのである。もちろん作家でもない。
ではエッセイスト? それにしては文章に芸がない(努力の痕跡というか、下手な模倣のようなものは見受けられるが)。
おすすめ度:
好き嫌いが分かれるでしょう
ヘンな本です。
読書術と言ってるわりには、ほとんど読書に関するお話はありません。
著者の哲学(それも素人哲学)が延々と語られ、その合間にちょろっとブックレビューが挟まれている感じです。
全然いい本じゃないです。
でも。
不思議とツボにはまってしまいました。
何が良いって、この素人さっぷりがとても良い。
95%は読むに値しない文章ですが、残りの5%になにかしらとても大事なことが書かれている、気がします。
ひと言ブックレビュー(本当にひと言!)もほぼ無価値ですが、ときどきとても重要なコメントがピタリとなされている、気がします。
古本屋に並ぶガラクタ本の中から、無名の著者だがとても良い雰囲気を持っている本をふと見つけた、そんな感じ。
この良いと断言できないところが、またなんともいえない味わいを出しているのですよね。
たぶん著者自身も自分が本質的な何かを掴んでいることに気が付いていないからなのでしょう、かゆいところに手が届きそうで届かない、読後も妙に気になる一冊です。
得られるものはある
「自分をつくる」のは、どこに行っても必ず嫌な奴がいて、理不尽がまかりとおっているという事実に打ちのめされることなく生きていくために、ということか。確かに著者が「反吐が出るほど」嫌う輩はどこにでもいるもので、それゆえ人間関係を理由に転職することは無意味だという結論に達した者にとっては、正気を保って生きていくのに有益な示唆が多分にあった。しかし、「読書術」というネーミングはおかしい。「自分をつくるための推薦本」とでもするべきだろう。また、肝心な情報の欠落も目につく。たとえば、「論理の力をつけるための読書」という章では、「論理は大事である」ということが連綿と語られるのだが、一見筋が通っているようで、その実、論理が破たんしているという具体例を示してほしかった。それには、章末にある推薦本を読め、ということなのかもしれないが、ならば、各章における説明は抽象的に過ぎるということになりかねない。
とはいえ、「読書術」でも「推薦本リスト」でもなく、精神鍛錬のための「個人エッセイ」として読むなら、波長が合う人には(私には合った)十分受け入れられるものである。
僕は好きです。
僕はこの本は好きです。
著者の考え方に共感するところが多いからです。正確に言うと、著者を気に入ったというべきでしょうか?
いい角度で違和感を追求していると思います。
「一冊の本は発火する」という言葉、気に入りました。
ただ、『読書術』というタイトルはふさわしくないような気がしないでもありませんが。
ハズレでした
洋泉社新書の『まれに見るバカ』『わたしを認めよ!』はそれなりに面白く読めたが、これはハズレでした。読書術(どこが?)の部分にしてもブックガイドとしてもほとんど得るところがなかった。
私の場合、もう「自分」はつくられてしまっているからなあ。若い人向きの本なのかもしれません。でもお薦めできません。他にもっといい本があります。
反面教師
勢古氏の本は、いわゆる思想(史)の概説書でも文芸批評の書でもない。つまり学者でも評論家でもないのである。もちろん作家でもない。
ではエッセイスト? それにしては文章に芸がない(努力の痕跡というか、下手な模倣のようなものは見受けられるが)。
彼のことを批判する人が多いようだが(例えばインテリに対するルサンチマンであるとか。それはそれで正しい批判であるが)、彼は単に「書物の流通に関わる人」に過ぎない。多く求めるのは酷である。この本で紹介されている書籍を見ていただきたい。たいていが二次文献、三次文献であり、古典的名著も紹介されているが、その評が素人目にもお粗末である。褒めているのか貶しているのかわからないような記述も目立つ。未読の本を推している場合すらある(『正法眼蔵』とか)。
たまに挑発的な書き方をしているが、言っていることが陳腐なので脱力することが多い。開き直り(≠潔さ)と取れる部分もまた多い。肥大した自意識や氏の法界悋気が目立ち、悲しい気持ちになることも…。
哀れな中年男の魂の叫びである。それを前提に読むならば、まま楽しめます。突っ込みながら読む、というタイプの本である。
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