英語支配とは何か―私の国際言語政策論
カスタマーレビュー
おすすめ度:
内容を全肯定せず、バランスのとれた見解を
(2006-09-15)
無条件に英語学習を強制される状況下にある私たち日本人が、いつの間にか、英会話症候群や英語アレルギーにならないために、英語を学ぶことによって、欧米文化の奴隷とならないためにすすめたい一冊です。
気になるのは、英語=アメリカ帝国主義、イギリス植民地支配の象徴という図式が強すぎるということ。英語を勉強した人が全て欧米文化に支配され、日本文化を捨てているように見えてしまいそうだ。
現代世界では、英語を英米と切り離して使用する人々も多く、英語氾濫によって死語となった、死語となりかけている小言語を大切にしようという風潮に向かっていると思う。
だからといって「英語を使える日本人」政策に盲従することには強い抵抗を自分は感じる。英語が世界に広がることのメリット、デメリットの双方を考える材料としてこの本を読んで、バランスよく、国際言語としての英語について考えたい。
考えなければならない問題
(2006-02-16)
文科省の「英語が使える日本人育成のための行動計画」の中に、英語ができないために人物評価を落とす云々ということが書かれていますが、冷静に考えてみれば「英語ができる=素晴らしい人間」であるわけがありません。大切なのは人間としての中身です。本書を読んで、文科省の件以外にも、問題の本質が摩り替えられている場合が多いことを改めて気づかされました。
英語が好きで英語が得意な人ほど、本書で指摘されているような問題に鈍感になりがちです。そういうひとこそぜひ読んでほしいと思います。
著者は、我々の危機意識を高揚させるという狙いがあるのでしょう。著者の熱意が伝わってくる一冊なのですが、逆に「英語」や「英米」に過敏になりすぎている感もあります。読者は本書によって新たな固定観念を形成しないように注意する必要があると思います。
「英語とイデオロギー」に関する入門書として最適
(2005-01-01)
筆者は、「英語支配」の実態を社会学的に論じている。日本人がどのように「英語」に支配され、英語を母国語とする人々との関係において不利な状況に立たされているかを詳細に説明している。日本人は無意識のうちに英語イデオロギーに染められていると主張する。その支配から脱却するために、「ことばのエコロジー」というパラダイムを提唱している。
英語能力に基づく階層分化の視点や、精神状態への影響など、分析の角度が興味深い。日本人が、英語を母国語とする人々とコミュニケーションをする際、無意識のうちに感じていることが本書ではうまく言語化され、わかりやすく説明されている。頻繁に英語に接している人や、留学経験者は共感するところが多いのではないかと思う。
おすすめ度:
内容を全肯定せず、バランスのとれた見解を
無条件に英語学習を強制される状況下にある私たち日本人が、いつの間にか、英会話症候群や英語アレルギーにならないために、英語を学ぶことによって、欧米文化の奴隷とならないためにすすめたい一冊です。
気になるのは、英語=アメリカ帝国主義、イギリス植民地支配の象徴という図式が強すぎるということ。英語を勉強した人が全て欧米文化に支配され、日本文化を捨てているように見えてしまいそうだ。
現代世界では、英語を英米と切り離して使用する人々も多く、英語氾濫によって死語となった、死語となりかけている小言語を大切にしようという風潮に向かっていると思う。
だからといって「英語を使える日本人」政策に盲従することには強い抵抗を自分は感じる。英語が世界に広がることのメリット、デメリットの双方を考える材料としてこの本を読んで、バランスよく、国際言語としての英語について考えたい。
考えなければならない問題
文科省の「英語が使える日本人育成のための行動計画」の中に、英語ができないために人物評価を落とす云々ということが書かれていますが、冷静に考えてみれば「英語ができる=素晴らしい人間」であるわけがありません。大切なのは人間としての中身です。本書を読んで、文科省の件以外にも、問題の本質が摩り替えられている場合が多いことを改めて気づかされました。
英語が好きで英語が得意な人ほど、本書で指摘されているような問題に鈍感になりがちです。そういうひとこそぜひ読んでほしいと思います。
著者は、我々の危機意識を高揚させるという狙いがあるのでしょう。著者の熱意が伝わってくる一冊なのですが、逆に「英語」や「英米」に過敏になりすぎている感もあります。読者は本書によって新たな固定観念を形成しないように注意する必要があると思います。
「英語とイデオロギー」に関する入門書として最適
筆者は、「英語支配」の実態を社会学的に論じている。日本人がどのように「英語」に支配され、英語を母国語とする人々との関係において不利な状況に立たされているかを詳細に説明している。日本人は無意識のうちに英語イデオロギーに染められていると主張する。その支配から脱却するために、「ことばのエコロジー」というパラダイムを提唱している。
英語能力に基づく階層分化の視点や、精神状態への影響など、分析の角度が興味深い。日本人が、英語を母国語とする人々とコミュニケーションをする際、無意識のうちに感じていることが本書ではうまく言語化され、わかりやすく説明されている。頻繁に英語に接している人や、留学経験者は共感するところが多いのではないかと思う。
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