ブラバン
カスタマーレビュー
おすすめ度:
残念ながら、
(2008-05-01)
他の方と比べて評価は低いのですが、
「おもしろくない」ってことではないです。
評価が高くない理由は、
1.「学生時代に部活動をしていない。」
2.「自分とは年代が合わない。」
という点にあります。
なので、
「ちょっと、共感できなかった…」
というのが正直な感想です。
文章も悪くないと思うのですが、
感情移入が難しかったので、
読んでいてシックリきませんでした。
1980年代前後に学生だった方や、
部活動に専念していた方などであれば、
もっと評価の高くなる内容だと思います。
というわけで、
私個人としては、評価は星3つです。
ブラバンに入っていなくても、同世代として楽しめました
(2007-10-29)
高校時代、典型的なぬるい部活に所属していた私ですが、
部員の結婚披露宴のために、四半世紀を経て再結成を試みる元吹奏楽部員の話に、
同年代としてすぐに引き込まれてしまいました。
高校時代には思いもよらないような歴史を刻んできた一人一人の物語が、
それぞれ微妙にクロスオーバーしながら展開され、
当時は明かされなかった秘密もそのなかで解き明かされながら、
現在へと繋がっている。
一気に読んでしまいました。そして、自分の四半世紀に、部活の仲間たちに、しばし思いを馳せました。
現在進行形で活動中の中高生吹奏楽部員には、あまりお勧めしませんが。
私には少し早かったのかも
(2007-09-28)
元吹奏楽部員です。
しかし、ちょっと世代がズレ過ぎてたみたいです。
それぞれの楽器の特徴(ホルン、オーボエの難しさ)や配置など、無条件に分かる部分もあるんですが、この時代と私が部員だった時代では、吹奏楽のレパートリーがかなり違うみたいで、吹奏楽の部分ではあまり入り込めませんでした。
しかもこの本は、ブラバンというタイトルではありますが、当時の音楽好きな若者のグラフィティという感じです。吹奏楽だけではないのです。読んでいて「青春デンデケデケデケ」という映画を思い出しました。あんな明るいタッチではありませんが。
とは言え、25年前一緒に音楽やってた仲間達は現在…という構成で吹奏楽未経験者でもしっかり楽しめるとは思います。しかし、やはり40代以上の方が感情移入できるでしょう。
30代ではもう少し、過去よりは現在にしがみついて格闘しているような気がするのです。
少し人生終わりが見え始めたかな、あるいはピークを降り始めたな、と感じる世代の方が、より感慨深い1冊になることでしょう。
なお、30代半ばの私が泣いたところは、道後温泉での元テナーサックス奏者の元カノへの激白と、平和公園でのローマ法王の演説ですかね。
星3つですが、書いてること全部を「感じ入る」とこまでいけなかっただけで、文章や構成などから、作者の力量は十分感じとれました。この作者の他の作品も読んでみたいです。
同世代ですから
(2007-07-28)
作者とほぼ同じ年代(というか1つ下)であり、本書の舞台で生活している私では、多分、公平なレビューにならないと思うのですが・・・最高でした。
自分では、それなりに大人になった・・というか高校生だった自分から見れば、ほとんど「じじい」になってしまったのですが、そのころから全然成長していません。
それが、本書を読んでしみじみ感じたことです。
ああ・・大人になんかなりたくないと思っていたのに、結局、なろうとしてもなれなかった。
まあ、それが心地よかったのですが。
馬鹿は馬鹿のまま、馬鹿を背負ってこれからも生きて行こうと勇気をもらいました。
って!いいのかそれで!!
この切なさは同世代の読者ならでは、かな。
(2007-05-28)
村上龍の「シックスティーナイン」が1969年を描きながら鮮やかに60年代を照射したように、この小説は80年前後を舞台にした「70年代小説」と言えるでしょう。得体の知れない活力に満ち溢れていた村上龍の高校生とは違って、この小説の主人公たちは70年代的に平凡でアンチ・ドラマティック。でも同時代を過ごしてきた読者ならば、確実に胸をえぐられるリアリティを持って迫ってくると思います。
アンチ・ドラマティックなストーリーをドライブするのは70年代ロック、ポップスの名曲たちと音楽や楽器に関する作者の薀蓄。トリビアのような薀蓄は当時の社会的事件から登場人物たちの隠されたプライベートにおよび、次々と明らかにされる事実に引っ張られるように読み終えると、ちょうど一冊のミステリを読み終えたときのような充実感を味わえます。青春小説にしてはあまりにハードボイルド、でも確かにこれくらいの平凡さが70年代的青春だったし、返って切なさがこみ上げてきます。
私小説のようなリアルな語り口と謎解き(?)の構成はなかなか。同世代以外の読者も楽しめる完成度の高い作品とは思いますが、やはりこの切なさは同世代の読者ならでは、かな。
おすすめ度:
残念ながら、
他の方と比べて評価は低いのですが、
「おもしろくない」ってことではないです。
評価が高くない理由は、
1.「学生時代に部活動をしていない。」
2.「自分とは年代が合わない。」
という点にあります。
なので、
「ちょっと、共感できなかった…」
というのが正直な感想です。
文章も悪くないと思うのですが、
感情移入が難しかったので、
読んでいてシックリきませんでした。
1980年代前後に学生だった方や、
部活動に専念していた方などであれば、
もっと評価の高くなる内容だと思います。
というわけで、
私個人としては、評価は星3つです。
ブラバンに入っていなくても、同世代として楽しめました
高校時代、典型的なぬるい部活に所属していた私ですが、
部員の結婚披露宴のために、四半世紀を経て再結成を試みる元吹奏楽部員の話に、
同年代としてすぐに引き込まれてしまいました。
高校時代には思いもよらないような歴史を刻んできた一人一人の物語が、
それぞれ微妙にクロスオーバーしながら展開され、
当時は明かされなかった秘密もそのなかで解き明かされながら、
現在へと繋がっている。
一気に読んでしまいました。そして、自分の四半世紀に、部活の仲間たちに、しばし思いを馳せました。
現在進行形で活動中の中高生吹奏楽部員には、あまりお勧めしませんが。
私には少し早かったのかも
元吹奏楽部員です。
しかし、ちょっと世代がズレ過ぎてたみたいです。
それぞれの楽器の特徴(ホルン、オーボエの難しさ)や配置など、無条件に分かる部分もあるんですが、この時代と私が部員だった時代では、吹奏楽のレパートリーがかなり違うみたいで、吹奏楽の部分ではあまり入り込めませんでした。
しかもこの本は、ブラバンというタイトルではありますが、当時の音楽好きな若者のグラフィティという感じです。吹奏楽だけではないのです。読んでいて「青春デンデケデケデケ」という映画を思い出しました。あんな明るいタッチではありませんが。
とは言え、25年前一緒に音楽やってた仲間達は現在…という構成で吹奏楽未経験者でもしっかり楽しめるとは思います。しかし、やはり40代以上の方が感情移入できるでしょう。
30代ではもう少し、過去よりは現在にしがみついて格闘しているような気がするのです。
少し人生終わりが見え始めたかな、あるいはピークを降り始めたな、と感じる世代の方が、より感慨深い1冊になることでしょう。
なお、30代半ばの私が泣いたところは、道後温泉での元テナーサックス奏者の元カノへの激白と、平和公園でのローマ法王の演説ですかね。
星3つですが、書いてること全部を「感じ入る」とこまでいけなかっただけで、文章や構成などから、作者の力量は十分感じとれました。この作者の他の作品も読んでみたいです。
同世代ですから
作者とほぼ同じ年代(というか1つ下)であり、本書の舞台で生活している私では、多分、公平なレビューにならないと思うのですが・・・最高でした。
自分では、それなりに大人になった・・というか高校生だった自分から見れば、ほとんど「じじい」になってしまったのですが、そのころから全然成長していません。
それが、本書を読んでしみじみ感じたことです。
ああ・・大人になんかなりたくないと思っていたのに、結局、なろうとしてもなれなかった。
まあ、それが心地よかったのですが。
馬鹿は馬鹿のまま、馬鹿を背負ってこれからも生きて行こうと勇気をもらいました。
って!いいのかそれで!!
この切なさは同世代の読者ならでは、かな。
村上龍の「シックスティーナイン」が1969年を描きながら鮮やかに60年代を照射したように、この小説は80年前後を舞台にした「70年代小説」と言えるでしょう。得体の知れない活力に満ち溢れていた村上龍の高校生とは違って、この小説の主人公たちは70年代的に平凡でアンチ・ドラマティック。でも同時代を過ごしてきた読者ならば、確実に胸をえぐられるリアリティを持って迫ってくると思います。
アンチ・ドラマティックなストーリーをドライブするのは70年代ロック、ポップスの名曲たちと音楽や楽器に関する作者の薀蓄。トリビアのような薀蓄は当時の社会的事件から登場人物たちの隠されたプライベートにおよび、次々と明らかにされる事実に引っ張られるように読み終えると、ちょうど一冊のミステリを読み終えたときのような充実感を味わえます。青春小説にしてはあまりにハードボイルド、でも確かにこれくらいの平凡さが70年代的青春だったし、返って切なさがこみ上げてきます。
私小説のようなリアルな語り口と謎解き(?)の構成はなかなか。同世代以外の読者も楽しめる完成度の高い作品とは思いますが、やはりこの切なさは同世代の読者ならでは、かな。
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