修羅を生きる (幻冬舎アウトロー文庫)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
「血と骨」の草稿と父の影響をうけた著者の半生
(2004-11-13)
大作「血と骨」の著者の半生記との事で、主人公を父にもった著者が、その後どのように父の影響をうけて半生をおくったのか興味を持ち、読んでみた。前半は「血と骨」の草稿という印象で、小説でなく、既に知った内容の記載の分インパクトは「血と骨」ほどではなかったが、前著が事実であった事を痛感させられた。後半は父の元を離れ、文学にも憧れを抱きながらも、職と居場所をを転々し、事業を起こしては失敗し、タクシードライバーになるまでを描いているが、「血と骨」のような気迫は少し欠けた感だった。あとがきで知ったが「血と骨」の執筆は5年ぐらいの推敲があり、その間に並行して本書が先に書き上がった事が、「血と骨」を上梓するトリガーとなったとの事だ。本書の著者の後半の半生はまだ、十分に作品として開花していない気がする。この点を著者に期待したい。
文字通り修羅の半生記
(2003-10-29)
映画「月はどっちに出ている」の原作者です。
この「修羅を生きる」は、作者の半生を描いています。
もう私なんかには、信じられないような、激動と波乱の人生ですね。
在日二世としての凄まじい生き様です。
文字通り修羅を生きる、です。
それなのに、余り悲壮感を感じさせないのは、何故なのか
は、まだ分からないのですが、、、
個人的な内容であるが故に普遍的
(2002-12-23)
著者の半生の回想録だが,その半生が破天荒で破滅的で読者を圧倒する.そこらの三文小説よりも遥かに面白い.講談社現代新書として刊行された同名著作の文庫版.
梁石日の原点というべき作品
(2002-06-02)
梁石日の最大傑作「血と骨」の原点というべき作品。個人的には「血と骨」を読んでからこちらを読むのをお勧めします。ノンフィクションというか、作者の回顧録のような作品。ただその回顧録がとんでもなく波乱万丈(このありふれた言葉では言い尽くせない!)。「うそやろ!?」とつっこみたくなるのが現代人の愚かさでありましょう。嫌いな人は嫌いな本。作者のファンからしてみたら、たまらない本。万人受けはしないが、読んでみる価値はあると思います。
おすすめ度:
「血と骨」の草稿と父の影響をうけた著者の半生
大作「血と骨」の著者の半生記との事で、主人公を父にもった著者が、その後どのように父の影響をうけて半生をおくったのか興味を持ち、読んでみた。前半は「血と骨」の草稿という印象で、小説でなく、既に知った内容の記載の分インパクトは「血と骨」ほどではなかったが、前著が事実であった事を痛感させられた。後半は父の元を離れ、文学にも憧れを抱きながらも、職と居場所をを転々し、事業を起こしては失敗し、タクシードライバーになるまでを描いているが、「血と骨」のような気迫は少し欠けた感だった。あとがきで知ったが「血と骨」の執筆は5年ぐらいの推敲があり、その間に並行して本書が先に書き上がった事が、「血と骨」を上梓するトリガーとなったとの事だ。本書の著者の後半の半生はまだ、十分に作品として開花していない気がする。この点を著者に期待したい。
文字通り修羅の半生記
映画「月はどっちに出ている」の原作者です。
この「修羅を生きる」は、作者の半生を描いています。
もう私なんかには、信じられないような、激動と波乱の人生ですね。
在日二世としての凄まじい生き様です。
文字通り修羅を生きる、です。
それなのに、余り悲壮感を感じさせないのは、何故なのか
は、まだ分からないのですが、、、
個人的な内容であるが故に普遍的
著者の半生の回想録だが,その半生が破天荒で破滅的で読者を圧倒する.そこらの三文小説よりも遥かに面白い.講談社現代新書として刊行された同名著作の文庫版.
暴力的な父やたくさんの異母(父)兄弟といった「劣悪な」家庭環境,闇市での闇商売,手形の取込詐欺,アパッチ族のような「犯罪行為」への加担,身近な差別…など,当時の在日朝鮮人一世・二世ならば,多かれ少なかれ身に覚えがあるであろう経験を,梁氏はまとめて経験している.その意味で,梁氏の半生つまり本書は,よくある在日朝鮮人一世・二世の人生を極度に戯画化したような内容となっているように思う.もちろん,こういった救い様のない陰惨なエピソードが本書の全てではなく,詩人金時鐘氏や鄭仁氏らとの交流や,半ば官僚化された朝鮮総連組織への反発・葛藤といった,人間的なエピソードが実に興味深い.当時の雰囲気もよく描写されている.
梁氏は「私は在日朝鮮人だが,そもそものはじめから在日朝鮮人というカテゴリーで評価されるのを好まなかった」(文庫版あとがき)「私にとって『修羅を生きる』は過去の出来事ではなく,死ぬまで続く人生の大きなツケなのである」(同)と,自らの人生の失敗を「日本帝国主義」とか「資本主義」とかいった分かりやすい敵に転嫁したり,「在日」とか「差別」とかいった分かりやすいレッテルで評価される拒み,あくまでも,人間であり作家である・梁石日個人に下される評価を望んでいる.梁氏の言う通り,人はカテゴリーで判断されてはならない.
花村萬月氏の解説も良い.本書を未読の方は是非読むべきである.
梁石日の原点というべき作品
梁石日の最大傑作「血と骨」の原点というべき作品。個人的には「血と骨」を読んでからこちらを読むのをお勧めします。ノンフィクションというか、作者の回顧録のような作品。ただその回顧録がとんでもなく波乱万丈(このありふれた言葉では言い尽くせない!)。「うそやろ!?」とつっこみたくなるのが現代人の愚かさでありましょう。嫌いな人は嫌いな本。作者のファンからしてみたら、たまらない本。万人受けはしないが、読んでみる価値はあると思います。
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