公示価格の破綻―驚くべき鑑定評価の実態
おすすめ度:
やや大袈裟だが、直球のリアルな内容
筆者は、税理士業務を柱として生計を立てていると思われる。そのせいか、鑑定業界における立場おかまいなしに、痛烈に業界を叩いている。しかし、私も鑑定業界に身を置くものであるが、内容は概ね肯定できるものである。
鑑定士は「なんとなくなった人が多い」「鑑定業界がなくなっても困るのは鑑定士だけ」とか、鑑定業界の実情を克明に描いている。ただ、全体的に何でも否定的に大袈裟に書かれているという印象は否めない。もし、これから鑑定士を目指そうという方が読むならば、それを念頭に置いて欲しい。
地価ってひとつ?
この手の本って、天下国家を批判して、自分の考えが正しい!
みたいな感じで、いまひとつ全面的に信用はできませんが、
そのガムシャラさが面白いです。
でも、思いっきり批判しておいて、自分の商売になればいいなーというのが
みえて、ちょっといやらしい感じがします・・・
いい年した方が。
そもそも、地価みたいな社会学的なものに唯一無二の真実があるようには思えないです。
それを批判する狭量さを差し引いて一種の曝露本とみればいいのでは。
教養として土地と価格の話をしる格好の書
東京都心では土地の値段が上がっているという。
そして、東京都心では様々な再開発が行われている。
とはいえ、都市計画の教科書をみれば、区画整理や市街地再開発のような都市計画事業においては、開発利益で工事代金を支払うわけだから、再開発をすれば「絶対」に土地の価値は「上がる」、いや「上げる」ことになっているのだ。
鑑定士だって、その再開発の内容をしっかり将来にわたっての可能性や工事する前の環境などをチェックしているわけじゃない。慣例にのっとり、再開発前よりも再開発後の評価を自動的に上げているだけ。評価があがれば、価格もあがる。
結局、鑑定士が「地価公示」という国土庁系列の公共事業で養われているところに問題があるのだろう。本当は、自分の力で判断したい人だって居るだろう。プライドがあれば。
でも、みんな、「えっ、そんなに低いの? あなたの鑑定おかしいんじゃないの? 来年は別の人に頼もうかな〜」といわれたくないから、右に同じく、評価をしているだけ。
この本は、本当にこれで、自らの資産は守られるのだろうかと真剣に悩ませてくれる本。
欧米では、周りの環境や景観、そういったものの価値まで含んで、土地の評価がされている。日本は、そうじゃない、未だに開発一辺倒。
この本で想ったのは、会計業界みたいに「地価公示の国際標準」にあわせろと外圧かなんかでいわれて、「はい、そうですか」、となったときに、今の土地の値段は何処まで下がるのだろうか。また特に人口減少時代に入って、土地があまり出したとき、どうするのだろう。
本当に不動産鑑定士制度は、我々の財産を守ろうとしてくれているのかと不安になるけど、一国民にはどうしようもできないわけです。
補足です
本件の補足です。
公的地価は、分科会と呼ばれる地域の鑑定士がお上(国土交通省)の指示に従った「あるべき」価格に収斂させるため、年に2回も各4ヶ月程度をくだらない議論に投入して決定されます。
ですから、価格誘導がなされているため、市場価値を反映していません。
公示価格は『嘘』だったわけ?国の犯罪じゃないか!
公示価格をめぐる国の「情報操作」を非常な努力で論証した力作だと思う。地価高騰のバブル経済の研究書は、思ったより少ない。そんなか、この著書は、不動産関係者のみならず、マイホームを夢見る庶民必読の本かもしれない。ただ緻密な論証のためか、細かな数字がでてくるが、大局を読むだけでもよいと思う。著者は、今後とも地価は下がり続けるという。そして、地価の下落は日本経済に大きな打撃を与えるといい、巻末に『ストップ・ザ・地価下落〜これからの地価を考える』という提言を紹介しているが、ここだけでも読む価値がある。余談であるが、僕はこの本を読んで、街の不動産屋さんに対するイメージが変わった。
検 索
Category Menu
- ジャンル別
- 文学・評論
- 思想・社会・ノンフィクション
- 人文・思想
- 社会・政治
- ノンフィクション
- 歴史・地理
- ビジネス・経済・キャリア
- 投資・金融・会社経営
- 科学・テクノロジー
- 医学・薬学
- コンピュータ・インターネット
- アート・建築・デザイン
- 実用・スポーツ・ホビー
- 資格・検定
- 暮らし・健康・子育て
- 旅行ガイド
- 語学・辞事典・年鑑
- 教育・学参・受験
- こども
- コミック・アニメ・BL
- タレント写真集
- ゲーム攻略本
- エンターテイメント
- 新書・文庫
- 雑誌
- 楽譜・スコア・音楽書
- 古書
- カレンダー
- ポスター
